Rie’s diary

おいしいものと旅行が大好きです。

国稀酒造 (北海道増毛郡増毛町)

 日本最北の地にある「酒蔵」。国稀酒造さん。

 最近、外国人観光客にも人気だという国稀酒造さんまで足を伸ばしてみました。

 

 北海道は広い。移動にはバスが便利。って、いきなり萌バス(笑)。

 

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 「留萌」を経由するかららしい。バスターミナルで待っていて、こんな萌バスがくると、ちょっと驚きます。残念ながら、以前はJRの留萌線増毛駅まできていたのですが、廃線になったとのこと。北海道の電車旅行も早く決行せねば。

 

 この増毛町のあたりは、明治以降、にしん漁で栄えた地域。歴史を感じさせるどっしりとした蔵などが並んでいます。その中の1つ。歴史を感じさせてくれる、けど、しっかりとした木造の建物。

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 当時の面影を感じ取ることができ、なかなか味がある。

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 中を見学させてくれます。今までの歴史や建物の特徴とかを女将さんに説明してもらいました。この女将さんの説明がとても魅力的で。彼女に会いにくるだけでも価値があるかも。

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 撮影スポットも用意してくれている。増毛。御利益がありますように。

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 大きな酒瓶を熊さんに。

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 試飲が圧巻で。ほぼすべての種類のお酒を飲ませてくれます。女将の説明にのっかって、かなり試飲してしまいました(笑)。サービス精神旺盛。

 ということで、「北酔」というしっかりした味のお酒をおみやげに。女将が「ロックでゆっくり飲んでください」と説明していたのですが、それが気に入って。他で見かけないから。

 

 北海道のこのあたりは、メジャーな観光地ではないのだけど、にしん漁で栄えた文化がここそこに残っていて、おもしろいです。もう少しじっくり見て回りたいなぁ、と思いました。

 

 みなさまもご興味があれば、ぜひ。

国稀オンラインショップ

 

 

 

根菜屋 (盛岡)

 大人の隠れ家。根菜屋さん。盛岡駅から徒歩圏内ですが、住宅街にひっそりと存在していながら、いつも「今、お席いっぱい」のお店です。

 

 コースは3500円、4000円の2コース。飲み放題付きで、コースを頼んだ場合は、「お酒の持ち込みはどうぞご自由に」だそうです。(コースでない場合は、1本2000円ほど。)

 

 今回、5名で予約したところ、2階を用意してもらいました。やった。この2階がいいんです、本当に。

 

 玄関で靴を脱いで階段を上がったところにある2階。ここは、基本的にグループ貸し切りです。他の予約との兼ね合いなんでしょうが、3名から12名ぐらいまでだと2階になることがあります。まるで誰かのおうちに遊びにきたみたい。

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 テーブルは3つ、12名ぐらいまでなのかな。テーブルの上には今夜の持ち込み日本酒。日本最北の蔵「国稀酒造」さんの北酔です。味の濃い日本酒で、オンザロックで楽しんでください、とのこと。アルコール度数は高いのですが、すっきりとしていて飲みやすい。ああ、あぶないあぶない。

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 で、飲み物は。生ビールと熱燗以外は「ご自由にどうぞ」。青いケースの中には氷がはいっています。

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 冷蔵庫からも自由にとっていい。

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 ほんと、誰かのおうちでの宅飲み感覚です。お店の方も最低限、配膳の時にしかやってこないし。

 

 3500円のコース。枝豆にしてはおいしいので、おそらくだだちゃ豆

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 これははじめて。ラスクにクリームチーズやらが乗っている。洋酒向き。

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 おでん盛り合わせ。安定のおいしさ。

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 お造り。

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 お新香のあとに。ちょっともの足りないかな、と思っていたら、こちらもお初メニューのカレー。ごはんは玄米です。これでしっかり満腹に。

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 お料理の提供がゆっくりです。2時間半はかかります。量も少ないかもしれません。それでも、この宅飲み感覚は他のお店では味わえない楽しさです。だから、料理重視ではなく、飲み重視、じっくり飲んで語りたい時には、本当に良いお店です。

 

riechan.hatenablog.com

 ちなみに、飲み過ぎた時には、ここで一人反省を。

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根菜屋
岩手県盛岡市大通3-9-29
019-622-6060
17:30~24:00 日・祝お休み

おおみや旅館(蔵王温泉)

 

 久々の山形出張。いつも通り駅前にでも泊まろうかと思っていたのですが、ちょっと思いついて、蔵王温泉まで足を伸ばしてみました。

 アラフィフ世代=蔵王といえばスキーの世代。夜行バスで行くところだったので、実際、山形のどのあたりなのか、よくわっていかなかったりしました。

 

 さて。

 蔵王温泉までのアクセス。山形駅から路線バスで45分ぐらい。1000円。バスは1時間に1本ぐらい出ています。意外と山形市内から近いのね。

山交バス/路線バス時刻表

 

 バスを降りると硫黄のにおい。終点の蔵王温泉バスターミナルから旅館に電話すると、車で迎えにきてくれます。

 おおみや旅館はバスターミナル前の道を上がっていって、ほぼてっぺん。上り坂なので、歩くとちょっと大変かなぁ。小雨が降っていたので、お迎えは助かりました。共同湯の「上の湯」の本当にお隣さん。

 

www.oomiyaryokan.jp

 最近改装されたそうで、館内畳敷き(スリッパを履かない)の畳はきれいでいい香りがして。どこかしこもきれいで気持ちいいです。が。館内はかなりレベルの高い「迷路」でした。

 

 最初、旅館の方が部屋まで案内してくれたのですが、途中で、「これ、迷いそうです」と。何回、角を曲がったか覚えていないし、実際、何度か迷いました。なかなかです。not バリアフリーです。これぞジャパニーズ旅館です。

 

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 でも、館内はきれいにされていて。絵やお花で場所を覚えていただきたいとのこと。

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 ま、一番安いお部屋だったから仕方ないか(笑)。ちゃんと部屋からお風呂やロビーが遠いことも書いてありますし、階段しかないこと、段差があることも明記しています。だから、納得して泊まっているので、問題ないです。

 お部屋は和室。トイレと洗面台が部屋の横についていて、ここがひろいのが日本人好み。広い。食事中にお布団を敷いてくれます。朝はチェックアウトまでそのまま。旅館のサービスとホテルのサービスのいいところどり。

 

 お風呂。

 掛け値なしの源泉掛け流し。きれいに掃除してあります。11時と19時に男女入れ替え。食事前と朝に入浴すると、両方に入れます。この日は、私が旅館に着いた頃から雨が強くなってしまったので、露天風呂には入れなかったのですが、源泉風呂、泡風呂、玉子風呂とゆったりと入ることができました。けど、さすが蔵王温泉。かなり疲れます(笑)。

 雨が降っていたので外出しなかったのですが、すぐ外に共同湯もあります。共同湯用のタオル&かご&下駄セットも貸してくれる。共同湯は200円だけど、フロントでチケットがいただけます。

 

 女性用の浴衣を貸し出してくれたので、浴衣を。ふふ。帯が結べるのだよ。上着きなくても大丈夫なのだよ。

 

 食事。食事処が2箇所用意されていて、部屋に近いところが指定されました。夕食は19時までに入ることが条件となります。

 

 先付け。

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 う。日本酒をあわせたい。ということで、男山のいいやつを。

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 鮮魚のカルパッチョ。お造りの代わり、と言っておりましたが。これもさっぱりいただけました。

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 メインは山形牛の陶板焼き。霜降りの脂があまーくておいしい。この年齢になると、こういうお肉は、ほんと、3きれで十分。ゆっくり堪能しました。 

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 山形名物芋煮。

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 このおつゆが甘辛くておいしかったので、ごはんを頼む。ごはんとお味噌汁が届く。

 

 なんと。箸休め(?)が山形名物冷やしラーメン。ラーメンをおかずにごはんを食べる。高校生男子みたい。

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 デザートはあんころ餅とリンゴ。あんころ餅が上品な甘さでGOOD。リンゴは盛岡リンゴの方がおいしいかな。

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 写真にないけど、これにごはんとお味噌汁とお新香がある。食べた食べた。

 

 私は、時間がかかるけど食べ続ける系のフードファイターなので、会場には誰も居なくなり。それでもきちんと食べきりましたよ。当たり前じゃないですか。

 

 温泉旅館の良いところは、フードファイターとして全力を尽くし、満腹のところで、そのまま部屋に戻ってバタンキューと寝てしまえること。ああ、なんて幸せなんだ。

 

 

 しかし。朝になるとおなかが空く。昨夜食べたものはどこにいったのだろう?ということで、朝ごはん。朝ごはんは7:00、7:30、8:00から開始時間を選べるとのことで、8:00に。朝風呂後に食べに行くと。

 

 しっかりと人の手で料理された朝ごはん。幸せだねぇ。

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 お豆腐。あまくておいしい。

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 温かいお料理。陶板焼きが朝から。バター味。醤油を垂らすと尚よい。

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 ごはんはもちろん山形が誇るつや姫。来月きたら新米なんだろうな。そうしたら、もっと美味しいんだろうなぁ。

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 ごはんが苦手な方用に、パンやサラダも用意されていました。ごはんはおかわり自由。納豆などを追加することもできます。

 

 食後はヨーグルトとコーヒーゼリーをいただき、コーヒーに牛乳をたっぷり注いでカフェオレにしてお部屋に持ち帰り。

 

 非常に満足いたしました。

 お客さんも団体さんがいなくて、みなさん、行儀良くて静か。小さなお子さんも旅館ではお断りしているらしくて、子供が走り回るということもない。外国語が飛び交う、ということもない。小さなお子さん連れや団体さんは、系列のホテルの方にお願いしているらしい。この区分けがいいのだと思う。

 

 

 紅葉のシーズンにはまだ早くて、連休前で、お部屋おまかせ直前割でとっても安く泊まれたので、すんごくお得感あります。やっぱり温泉旅館、いいなぁ。また泊まりに来よう。

 

 

サッポロッジ SappoLodge (札幌のゲストハウス)

 先日の札幌での宿泊先の1つ。SappoLodgeさん。

 千歳空港からバスで「南3条すすきの」で降りて、歩いて5分ぐらいかな。地下鉄の豊水すすきの駅が最寄り。フラットな道なので、キャリーをひいても大丈夫。すすきのからすぐ近くなのに、ちょっと1本道路を挟んで、いきなり落ち着いた雰囲気になります。

 

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 ロッジというだけあって、内装も山小屋風。こだわりのアウトドア派マスターが迎えてくれます。

 

 ここは比較的こじんまりした「ゲストハウス」。エレベーターはありません。階段のみ、それが自然なぐらいの規模です。手作り風のベッドは、幅が広くて、横にキャリーケースを置いても余裕があるぐらい。カーテンで仕切れるし、天井が高いし、窓もあったし、布団も固すぎずやわらかすぎず快適。知らなかったんだけど、マスター、相当の山男のようだ。

 

 1階は食事ができるバーになっています。到着が遅めだったので、一人でわざわざ街中でるのもめんどくさいし、マスターが「おいしいよ」とすすめてくれるし。荷物を片付けたところで1階に降りてきました。

 

 このバーがいい。

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 お店のスタッフ全員で、お客さんが一人にならないように気を配ってくれる。旅先では、どうしても一人でごはんになることがあるのだけど、ここなら、一人の方が楽しめるかもしれない。

 

 生ビールもきんきんに冷えたジョッキで。

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 お料理も本格的。地元の食材を使って、ちょっとイタリアンテイストを加えて。

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 マスターの気分が良いと、秘蔵の日本酒がでてくる(笑)。

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 最初、偶然かと思ったんだけど、本当に「一人」にならないようにスタッフが声を掛けてくれたり、カウンターを勧めてくれたり、本当に本当に気を配ってくれる。私も、隣の人やその仲間の人などと相当に楽しくすごすことができました。

 

 後で知ったのだけど、山登りが好きな方、アウトドアが好きな方、音楽が好きな方が多く集まるようです。音楽を生業になされている方たちと色々と会話。日常生活で出会うことはまずないだろう...方々と会話を楽しめるなんて、思っていなかった。

 

 私は明日があるので、11時すぎに失礼したけれども、彼らは2時ごろから街中に出て、6時ごろに帰ってきていました(笑)。

 

 確かに、このバーがうるさい、という書き込みを見たし、実際、音は響いてくるのだけれども、自分が楽しくすごした後なら気にならない。ので、ここにきたら、「楽しんでしまう」のが得策だと思います。

 

 ここもストーブがあるので、真冬の停電でもなんとかなる、きっと。

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 朝の光で見るとこんな感じ。

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 最寄り駅は豊水すすきのなんだけど、ここは階段しかないので、荷物がでかいときの札幌駅までの移動はどうするのがいいんだろう。

 

 

 こだわりアウトドア派マスターのこだわりゲストハウス。ゲストを全力でもてなすスタッフたち。これは楽しい。滞在そのものが楽しい。一人で移動することが多いので、時にはこーいうゲストハウスでの滞在も楽しんでみたい、と、素直に思いました。

 

 

 ちなみに。おそらく被災した時の滞在がここであっても、相当に快適だっただろうと推察されます。上記で一緒だった方が同じように地震で帰れなくなってましたが、当然、追い出されるなんてことはなく、楽しそうに滞在されていました。

 

 で。次の週に広島でテレビを見ていたら、マスター登場。お客さんがさっぱりなんだそうだ。北海道の主要産業は観光だし、これからいい季節だし。みなさん、こういうゲストハウスの滞在を楽しむような旅はいかがでしょうか。たぶん、被災しても大丈夫ですよ?!

 

SappoLodge

北海道札幌市中央区南5条東1丁目1-4

SappoLodge | 札幌のゲストハウス

山田八幡宮例大祭 (岩手県下閉伊郡山田町)

 9月の連休(9月16日)に、三陸沿岸の山田町の「山田まつり」(山田八幡宮例大祭もしくは山田八幡宮神幸祭)に学生さんたちと参加してきました。人手が足りない、ということでのお手伝いです。

 

 山田町というところは、震災後の津波と火事で本当に「何もなくなった」町の1つです。今回、改めて町の中を歩く機会をいただき、復興の力を感じるとともに、ここまで7年以上かかったことについても、考えることが多かったです。

 

 さて。山田八幡宮。山田町の観光情報サイトによると、

源義経の身代わりで討ち死にした佐藤継信の守り神(清水観音)を祀る山田八幡宮の歴史と伝統の祭りで、山田最大の祭りです。町を神輿が練り歩き、八幡大神楽や八幡鹿舞、そして東北を代表する郷土芸能「山田境田虎舞」が奉納されます。」

だそうです。

 なんでも、「通りを縦横無尽に駆け回る暴れ神輿が魅力」なんだそうで、最後、この神輿を高台にある八幡宮まで担ぎ上げておしまい。しかし、思った以上に「町全体」がお祭りになるので、わざわざ見に行く価値があります。

 

 山田八幡宮の入り口。とーってもよい天気。まだ結構朝早いのに、お祭りモード満開。ここから「暴れ神輿」が降りてきて、町内を走り回って、また登ることになります。

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  学生さんたちも出発です。今回は、十二支会のお手伝いで、十二支+四神と銅鑼と旗をかついでの「練り歩き」です。

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 他にも様々な団体(?)が練り歩いています。それぞれ、お店やおうちの前で神楽や舞を披露し、ご祝儀やご祝酒をいただいています。

 

 小規模な神楽の団体。若い人たちが自然に太鼓叩いたり舞を舞ったりするのが不思議な感じ。ここの跡継ぎさんなんでしょうね。

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 虎舞。これは生でみるとかなりの迫力です。

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 船の上でも。

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 「暴れ神輿」きたっ!

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 写真じゃよくわからないんですが、これ、走ってきてくるくるまわって走って去って行きました。すごい迫力。

 

 をを。あまり期待していなかったのですが、これはおもしろい。お祭りやカーニバルって、大きすぎるものよりも、小さいものの方が原点が感じられておもしろい、ことがある。そんな感じ。盛岡の秋祭りの山車は豪華だけど、一軒一軒の普通のおうちをまわるような文化はさすがに残っていない。けれども、山田町は一軒一軒のおうちをまわっているし、おうちの方も、特に商売等をしていなくても、きちんとお迎えしてご祝儀をお渡ししている。

 

 この、着飾って(?)音楽を奏でながら(?)隊列を組んでの「練り歩き」は、ほぼ中南米のカーニバルと同じ、に思えます。カーニバルも、参加できるトリニダード・トバゴのもよかったけれども、手作り感あふれるドミニカ国のは本当に興味深くておもしろかった。のに近い感じ。

 

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 私自身は、東京郊外の新興住宅地で育ったから、こんな文化はなく、とてもうらやましい。と同時に、このグローバル化の波の中で、今後、この文化はどうなるんだろう。今、太鼓を叩いたり舞ったりしている若い人たちが、グローバル化の波に取り残されることのないように、ちょっとだけ、そういう思いが頭をよぎりました。

 

 山田町の唯一の駅。陸中山田駅になる予定の駅。ほぼできあがっています。来年の3月に汽車が通る予定。

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 2012年12月2日に撮った同じ場所。津波に加えて火事でほとんどを失った場所。んでも、もう一度汽車が通るまでに「8年」かかるということ。そして。もっと難しいのは、この汽車を使う人たちがいるのか。運営が成り立つのか。地方の復興の難しさが突きつけられます。

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 住宅地の造成も進み、新築の家がどんどん建っています。建築中の家っていいね、幸せって感じだ。防潮堤で海が見えなくなってしまったけれども。

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 今回、十二支会のお手伝いをさせていただいたのですが、人手不足、後継者不足は否めません。これからどうしていくのか。この目でしっかり見届けて、考えていきたいと思います。

 

 山田町のみなさま、本当にありがとうございました。

 

 

旅先で被災する(平成30年北海道胆振東部大地震)

 旅先で被災する。ということが、旅好きだと起こる可能性があります。今回、北海道の北海道胆振東部大地震の時に札幌にいたので、思いついたことを書いておきます。こうなってしまったら「なるようにしかならない」ので、「あせらない」というのがポイントですかね。

 

 私は3.11の時に岩手県盛岡市にいて、その経験がやはり大きいと思っています。盛岡は実は被害そのものはそれほど大きくなかったのですが、停電や交通に関しては多少の不便はありました。余震もかなり長く続きましたね。

 

 盛岡市は食料生産地域に近く、それほど人口密度の高い土地でもないので、「食べ物」に関しては、本当に困らない、それどころか、「震災太り」と言っていたぐらい、満足のいくものでした、いや、不満を言うこともできますが、おなかいっぱい食べられていたので、そんなことは言っても仕方がない。

 

 私自身は、盛岡にきて6,7年ぐらい?の時で、もともと知人も親戚も研究仲間も本当に本当にまーったくいない土地柄に一人で乗り込んで暮らしてきていたので、そういった経験も、たぶんきいていると思います。いや、本当に頼れるのは、今、目の前にいる「近くの他人」ですよ。

 

 ふむ。とにかくたくましくなった(笑)。

 

□居場所確保

・居場所確保。泊まっているところにいさせてもらえればベスト。延泊ができなくても、ロビーに居たい、と。

・なので、とにかくきいてみる。インターネット経由のサイトよりも目の前にいる相手にきく。予約客がこない可能性が高いのだから、ねばってみる。

・最初からゲストハウスや小型のホテルなど、融通がききそうなホテルを選んでおく。

・追い出されたら...、避難所を探すかなぁ。

・今回のように研究仲間が多くいれば、誰かの部屋に居候させてもらうのだけど。これは特殊ケース。

・近くに銭湯があることを確認していたのですが、その銭湯のブロックは早々に停電解消し、営業してくれたらしい。お風呂に入れるって、日本人の幸せだよね。こういう情報は行く前にチェック。

 

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□ばたばた動き回らない

・本当に「なるようにしかならない」ので、どんと構える。このために必要なのが↑の居場所確保。

・特に旅先だと土地勘がないので、落ち着くまでは動かない方がよいと思う。自分のいるところより先はもっと大変なことになっているかも。

・今回は北海道で、ここは内地の人が思う以上にひろい。となりの町(例えば函館とか旭川)までも相当に距離があるので。バスで移動中に余震がきたら、とか考えたら、無理に動かないことをオススメします。んでも、土地勘があって、被害の少ない隣町が近くであれば、歩いてでも移動するかも。

・いなかなめんな。本気の本当に何もないぞ(笑)。

 

□自分の周りに「実際に」いる人たちとコミュニケーションをとる

・遠くの親戚より近くの他人。「今、現実に、目の前に」いる人たちが(例え初対面の人であっても)一緒に生き抜くための仲間。

・不満や文句を言っても仕方ないので、(知らない人であっても)まわりの人たちと楽しくコミュニケーションとる努力をする。同時に、情報収集にもなる。

・ホテルのスタッフさんたちにも力を尽くしてもらえるように、常に、感謝の気持ちを伝える。自分がいい気分になれば、まわりにもいい影響がある。

 

□電源は常に充電

・まじめにスマホが命綱。

・今回、停電前にフル充電しておいてよかった。なので、コンセントをみかけたら充電。ですよ、旅先では。

スマホがなくて、「ともだち」と連絡とれなくて、という状況は想定されるので、やはり「目の前の誰か」と仲間になりましょう(笑)。

・誰か知人が近くにいれば、頼ることもできる、かも。

 

□頼れるものは頼る。お互い様。

・停電の復旧は順次、のことが多くて、今回も、泊まっていたホテルはなかなか復旧しなかったものの、ブロック1つ向こうは復活してたので、電源を借りに行きました。立体的な駐車場です。怪しまれないように?通りがかりの人たちには「すごい地震でしたね」と話しかけてましたが(十分あやしい)。ま、困ったときはお互いさま、で。

・タクシー同乗者募集にのっかって、タクシーで千歳空港まで移動できたのも、ラッキー。遠慮なく頼る。のっかる。お互い様。きっと、いつか返すことができる。たぶん。

 

□振り替えの判断

・今回の振替の判断は難しかった。

・空港までの移動もラッキーだった。

・空港着いてからもラッキーだった。

・飛行機はやはりLCCじゃない方がいい....。できればステイタスは維持した方がいい...。

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□つられて並ばない

・コンビニやスーパーに列ができていると、焦って並びたくなるし、食べ物も確保したくなる。それが人間。

・しかし。居場所が確保できたのであれば、その居場所に冷蔵庫はないだろうか?そこが炊き出し等をしてくれる可能性はないだろうか?

・食料生産地が近い地域であれば、食料がなくなることはないので、そこは焦らず。もし、自宅だったら、日持ちするスナック等と果物を確保しに行きますが。

・お水。飲料水は悩むところですが、意外と早く支援が入るものの1つなので、冷静に町の雰囲気を感じ取ること。給水車が来られないレベルって、相当なものなんだろうと思う。

 

□旅程は余裕を持たせておく

・旅が多いと色々とあるので、早朝や夜遅い移動は可能な限り避ける(時々夜行バスに乗ることはあるけど)。最近は、旅程に予定を持たせてます。やっぱり道中いろいろあるので。それほど忙しくないのもあるんだけど。自分マネジメントはだいぶうまくなりました。

 

□もちもの+α

・お薬。コンタクトレンズ。「お金で買えないモノ」は予備を持っておく。女性なら生理用品。

・着替え一組+Tシャツ+トレパンもしくはリラコ。ぐらいは+αで荷物に入れてもよいのかな。

・着替えは、旅行中に機会があれば洗っておく。何かの折に必要になるかもしれないし。

・今回、ゲストハウス宿泊の予定で、部屋着(Tシャツ+ジャージ)、部屋着用下着(要するにちょっとくたびれた下着セット)、100円ショップで購入したサンダルなどを持っていて、やたら役に立ちました。

・お金。私は陸マイラーなので、カードをよく使うけれども、旅行に行くときには、1000円札を20枚ぐらい持って行く。停電になるとカードが使えないから、さりげに1000円札が大活躍。

 

□仕事

・「帰ってきてから提出する」のではなく、「提出してからでかける」。今回、仕事的にはまったく逼迫していなかったので、本当に気楽な被災者生活でした。帰りたかったのは、「次の出張に影響がでるよなー。」ぐらいです。

・ま、でも、本当にそんなに緊急で急ぐものってないですよ、仕事には。連絡がとれるようだったら、早々に事情を説明して替わってもらいましょう。と思うのは、3.11の経験から。

・公衆電話はつながりやすいので、近くにないか、ホテルの人にきくとよいかも。

・確かにスマホで最低限の仕事や生活の調整ができないと大変なので、やっぱりスマホの電源命。ただ、相当なことでないかぎり、自分の代わりはいるので、「頼みましょう」。

 

 

 

 

 

平成30年北海道胆振東部地震 (新千歳-花巻:JAL)

 9月3日から6日まで、学会+αで札幌にきておりました。ということで、6日未明、巨大な揺れに遭遇することに。

 

 滞在していたホテルが本当に良いところで。もう1日帰りが遅くなってもいいかな、ぐらいに楽しかったのですが。

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 日曜日から広島に行くので、やはり帰れるなら早く帰りたい、と思うのもでありました。

 

 6日の便は朝も早々に欠航がわかり、振替ができる状態になったので、スマホを使って7日の16時の便に振り替えました。朝一の便だと復旧が間に合わないかもしれないので、遅い便に。ですが、ここからが悩みの連続で。8日の便の空席が少しずつ減ってくる中、もし、7日に飛ばなくて振替ようとして8日の便が満席だったら。そうすると9日になってしまうよ、ということです。

 

 これはかなり迷ったのですが、よくよく考えると、正規料金で購入しても25000円ぐらいなので、それなら、振替とは別に、8日の便を購入すればいっか、と思うことに。空席待ちだったのですが、すぐに席がとれて、とりあえず7日に振替便、8日に正規料金で予約、状態にしました。

 

 実は、私はJGCJALグローバルクラブ)の会員でして。修行・解脱という言葉を知る前に解脱してしまったという。この年は、大きなプロジェクトを持っていたので、確かによく飛びました。10月ぐらいに「もしかして?」と思い、ラストスパート。解脱できたのでありました。

 

 7日の10時に千歳空港が開館、ということで、次の問題は空港までの移動手段。友人のM氏がハブを努めてくれて、無事、同乗者が見つかり、タクシーも見つけてくれて、ホテルの前まで迎えにきてくれて、空港にGO。12000円ぐらい。3人なら一人4000円だから、ま、いいかな。

 

 市内はまだ信号が着いていないところも多々有り、これはなかなかバスが走らせられないなぁ、という状態でした。

 

 おかげさまで12時すぎに空港に到着。そこで、「もしかして13:15発に振替られるんじゃね?」と思いついてしまい。同乗者さんたちに付き合ってもらって、人であふれる空港内を移動して、JGCカウンターを探す。

 

 をを。奇跡のJGCカウンター。

 

 他は長蛇の列なのに、だれも並んでいない。前の人が終わったところで、すぐに要件を伝えることができ。スタッフさんは、「今はどなたにも同じく振替をご案内しているのですよ」と言ってましたが、カウンターまでたどり着く時間が違いすぎる。たぶん、列に並んだら2時間かかるよ。

 

 ということで、あっさりと13:15発の便に振替が成功し、唯一あいている検査場から中に入り。これまた(少し遅れたけど)あっさりと盛岡まで戻ってきました。おそらく、同業者の中でもトップクラスの早さでは?

 

 仕事で飛行機に乗られる方。やはり使う航空会社を決めて、なんらかのステイタスを維持した方がよいです。2,3時間並ぶはずの列が並ばなくていいんですよ。

 

 それから、私たちはスマホで振替や空席待ちや色々と操作してから空港にきているけれども。もし、スマホなしだったら、とにかく空港にきてカウンターにいかないと何もどうしようもない。それは本当に大変だし、実はカウンターが無駄に混雑する原因にもなってしまいます。スマホ&電源。アプリいれて設定して自力でできるだけなんでもできるようにしておくこと。その重要性をひしと感じました。

 

 千歳空港。とりあえず電気は通って飛行機は飛んでいるけれども。色々と壊れたところもあるときいていて、これから大変だろうな。応援しています。今回はありがとうございました!