どうしても県外のお客様がいらっしゃるときには「三陸のお魚」を食べられるお店を選んでしまうのだけど、時にはがっつりフレンチ行きたい気分の時もあります。私にとってのフレンチは、フランスの街中にある、ムニュ(定食)3皿24ユーロぐらいの、地元の人たちがちょこっと背伸びして行くレストラン(食堂)であって、テーブルクロスにカトラリーがセッティングされている「フランス料理」ではないんですよね。
このmuramatsuriさん、ビストロ料理とワインの「食堂」と謳っているので、お邪魔してみました。
場所がですねぇ、「まさかこんなところに!」です。お隣は中華料理やさんです。かなり寂れた感じのビルの1階で、道に面しているわけでもなく。隠れ家といえばおしゃれな感じだけど。隠れすぎ。
こじんまりした店内は、暖かい雰囲気で、ちょっと気に入ったかも。14名も入ったら「満席」って感じ。
さて。コースもあったようなんですが、とりあえず席だけ確保。メニューを眺めます。品数はそれほど多くなく、前菜+サラダ+メインのお肉料理、という組み合わせを推奨しています。ということで、オススメにしたがって、アミューズ盛り合わせ、サラダ、お肉を頼みます。ワインは、今、3杯1800円のイベントをやっていたので、それで。上の写真を見ていただくとわかるとおり、泡、赤、白のグラスワインが用意されていて、550円~800円のラインナップ。今回はボトルリストは見ていないのですが、ボトルをお願いすることももちろんできます。
アミューズ盛り合わせ。3種。二人前。このほか、前菜盛り合わせ5種もあります。「食堂」なので、とりわけ文化ね(笑)。
サラダ。生ハムが乗ってます。
泡+白とワインを楽しんでいる間に。メインが!
もしかしたら、泡の次は赤にして、赤2杯でもよかったかもしれないなぁ。
贅沢メニュー。牛フィレ+赤ワインソース+ポテト。お肉は250g。
赤身のお肉って、なんでこんなにおいしいのだろう。脂身のない、赤身のしっかりした、しかしやわらかいお肉を味わう。追加料金の赤ワインソース。これもおいしい。
そして。
わーっ!
歓声をあげてしまう。鴨フィレ肉200gぐらい。いわゆる「フランス料理」の鴨フィレって、うすくカットされてきれいに並べられてソースがかかっているお皿のイメージがあるのだけど、そう、フランスの食堂の鴨フィレってこれよこれっ!どすんとでてくるのよ。カットされているだけ「日本流」ってぐらいで、カットもされずに、丸ごとごろんとでてくるのっ!
日本でこれ出してくれるところがあるなんてっ!!
肉まみれで幸せなのであります。
すごくおいしかったので、いつもはお茶は別のお店にいくのだけど、そのままデザートに突入。チョコレートケーキ+バニラアイスクリーム。バニラアイスのバニラが濃厚で、ひさびさのバニラアイス、って感じ。
こちらがおどろき。なんか見た目からブルーチーズなのかな、と思っていたのだけど、食べてみて確信。ブルーチーズをたっぷり練り込んだチーズケーキ。これもはじめてかも。ブルーチーズが苦手な人は、ソースをしっかりかけると大丈夫。おいしい。
これにコーヒー&紅茶を加えて、一人7000円です。まぁ、お肉もフィレだし、量もたっぷりだし、デザートもつけてしまったので、そんなものでしょう。アラカルトだとテーブルチャージがかかるんですね。
禁煙なのもあってか、お客さんが圧倒的に女性(笑)。きらきらしすぎていないし、おちついてゆっくりした雰囲気だし、おしゃれすぎないし。これなら、ワインとキッシュを食べに立ち寄れるなぁ、と思います。盛岡の私的フレンチで、一番のお気に入りのお店となりました。
ごちそうさま。何かの折のご褒美レストランにリスト入りです。
muramatsuri(ムラマツリ)
盛岡市大通1-5-3 中村ビル1F
tel:019-651-0266
お休み:月曜日