Rie’s diary

おいしいものと旅行が大好きです。

muramatsuri (岩手・盛岡)

 どうしても県外のお客様がいらっしゃるときには「三陸のお魚」を食べられるお店を選んでしまうのだけど、時にはがっつりフレンチ行きたい気分の時もあります。私にとってのフレンチは、フランスの街中にある、ムニュ(定食)3皿24ユーロぐらいの、地元の人たちがちょこっと背伸びして行くレストラン(食堂)であって、テーブルクロスにカトラリーがセッティングされている「フランス料理」ではないんですよね。

 

 このmuramatsuriさん、ビストロ料理とワインの「食堂」と謳っているので、お邪魔してみました。

 

 場所がですねぇ、「まさかこんなところに!」です。お隣は中華料理やさんです。かなり寂れた感じのビルの1階で、道に面しているわけでもなく。隠れ家といえばおしゃれな感じだけど。隠れすぎ。

 

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 こじんまりした店内は、暖かい雰囲気で、ちょっと気に入ったかも。14名も入ったら「満席」って感じ。

 

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 さて。コースもあったようなんですが、とりあえず席だけ確保。メニューを眺めます。品数はそれほど多くなく、前菜+サラダ+メインのお肉料理、という組み合わせを推奨しています。ということで、オススメにしたがって、アミューズ盛り合わせ、サラダ、お肉を頼みます。ワインは、今、3杯1800円のイベントをやっていたので、それで。上の写真を見ていただくとわかるとおり、泡、赤、白のグラスワインが用意されていて、550円~800円のラインナップ。今回はボトルリストは見ていないのですが、ボトルをお願いすることももちろんできます。

 

 アミューズ盛り合わせ。3種。二人前。このほか、前菜盛り合わせ5種もあります。「食堂」なので、とりわけ文化ね(笑)。

 

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 サラダ。生ハムが乗ってます。

 

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 泡+白とワインを楽しんでいる間に。メインが!

 もしかしたら、泡の次は赤にして、赤2杯でもよかったかもしれないなぁ。

 贅沢メニュー。牛フィレ+赤ワインソース+ポテト。お肉は250g。

 

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 赤身のお肉って、なんでこんなにおいしいのだろう。脂身のない、赤身のしっかりした、しかしやわらかいお肉を味わう。追加料金の赤ワインソース。これもおいしい。

 

 そして。

 わーっ!

 歓声をあげてしまう。鴨フィレ肉200gぐらい。いわゆる「フランス料理」の鴨フィレって、うすくカットされてきれいに並べられてソースがかかっているお皿のイメージがあるのだけど、そう、フランスの食堂の鴨フィレってこれよこれっ!どすんとでてくるのよ。カットされているだけ「日本流」ってぐらいで、カットもされずに、丸ごとごろんとでてくるのっ!

 日本でこれ出してくれるところがあるなんてっ!!

 

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 肉まみれで幸せなのであります。

 

 すごくおいしかったので、いつもはお茶は別のお店にいくのだけど、そのままデザートに突入。チョコレートケーキ+バニラアイスクリーム。バニラアイスのバニラが濃厚で、ひさびさのバニラアイス、って感じ。

 

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 こちらがおどろき。なんか見た目からブルーチーズなのかな、と思っていたのだけど、食べてみて確信。ブルーチーズをたっぷり練り込んだチーズケーキ。これもはじめてかも。ブルーチーズが苦手な人は、ソースをしっかりかけると大丈夫。おいしい。

 

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 これにコーヒー&紅茶を加えて、一人7000円です。まぁ、お肉もフィレだし、量もたっぷりだし、デザートもつけてしまったので、そんなものでしょう。アラカルトだとテーブルチャージがかかるんですね。

 

 禁煙なのもあってか、お客さんが圧倒的に女性(笑)。きらきらしすぎていないし、おちついてゆっくりした雰囲気だし、おしゃれすぎないし。これなら、ワインとキッシュを食べに立ち寄れるなぁ、と思います。盛岡の私的フレンチで、一番のお気に入りのお店となりました。

 

 ごちそうさま。何かの折のご褒美レストランにリスト入りです。

 

muramatsuri(ムラマツリ)
盛岡市大通1-5-3 中村ビル1F
tel:019-651-0266
お休み:月曜日

 

muramatsuri.net

金田一温泉 (岩手・二戸)

  今年のお正月は、岩手県の北のさきっぽ、金田一温泉で過ごしました。ここは座敷わらしの里。公共交通でのアクセスがよいわりには、いい感じに鄙びきっておりまして、ゆっくりできました。

 

 宿泊はこちら。有名なのは緑風荘さんなんですが、仙養館さんにも座敷わらしさんがいらっしゃいます。

 

riechan.hatenablog.com

 豊かにわき出る温泉から、金田一温泉には、温泉宿がいくつかと日帰り温泉施設があります。なので、昼間も楽しくすごせます。

 

 さて。座敷わらしで有名なのがこちら。緑風荘さん。

 

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 残念なことに、一度火事で全焼してしまいましたが、無事に再開。こちらも日帰り温泉を受け付けてくれます。大人500円。

 

 建物が新しくなったこともあり、本当にきれいで新しくて暖かくて快適な滞在ができそうです。自分で部屋着用のフリース持ち込まなくてもよさそう(笑)。けれども、予約がいっぱい。

 

 温泉は、広くないんですが、やわらかいお湯が気持ちよいです。入り口に貴重品用ロッカー有り。ドライヤー有り。日帰り入浴のお客さんもひっきりなしにいらっしゃいます。

 

 座敷わらしさんが好きなお部屋がここ。槐の間。

 ここでの目撃(?)情報が多くよせられています。

 

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 残念ながら、まったくもってクリアな写真。

 今はこの部屋には宿泊はできなくて、日帰り入浴の一般客でも見学ができます。暖かくてきれいで居心地がよい。

 

 緑風荘さんの裏に亀麿神社さん。今年の初詣はこちらにお参りさせていただきました。緑風荘さんが火事のとき、座敷わらしさんはこの神社に逃げ込んで助かったらしいです。お隣には稲荷神社さんが。近くに温泉神社も。

 

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 歩いてまわれるこじんまりした鄙びた温泉街。時間がとまっているみたい。 馬淵川。夏は鮎が釣れるらしい。蛍も観られるんだそうだ。夏も楽しみ。

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 寒くて、外でぼーっとしていることはできなかったんですが、その分、温泉の暖かさが身にしみる。ゆっくりした時間をのんびり楽しむことのできる不思議な場所。

 

 座敷わらしさん、また会いにきます。よろしくね。

 

アクセス

東北新幹線いわて銀河鉄道線二戸駅よりJRバス東北軽米線で約20分
いわて銀河鉄道線金田一温泉駅よりバスで約5分

 

仙養館 (岩手・金田一温泉)

 老後の準備を兼ねて、お正月は温泉旅館へ。リタイア後は、「なじみの旅館でお正月を迎える」ことをしたいなぁ、と思っています。という今もほぼ老後みたいなもんなんだけど(笑)。

 

 せっかく縁があって岩手に住んでいるのだから、北東北の温泉地をもっと知りたい。それで今回選んだのが金田一温泉。ええ、座敷わらしの里です。

 

 私は車を運転しないので、公共交通でのアクセスが重要。いわて銀河鉄道には金田一温泉という駅があり、そこから車で5分ぐらいで金田一温泉郷に到着します。

 

 座敷わらしの里として有名なのが「緑風荘」さん。しかし、ここはあっというまに予約で埋まってしまうお宿。なので、同じ金田一温泉にある「仙養館」さんにお世話になりました。

 

 ふむ。こちらにこそ、座敷わらしがいそう。

 

 

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 玄関を入ったところで、をを、座敷わらし!と思ったら、女将さんでした(笑)。すんごくかわいらしい方です。

 

 お部屋は八重桜の間。やはり仙養館さんにも座敷わらしがくるらしくて、どきどき。和室8畳ぐらい。お布団がすでに敷かれています。洗面やトイレは廊下へ。

 

 テレビが。テレビがブラウン管だよ。平成最後の紅白をブラウン管のテレビで観ることになるなんてっ!あっというまにテレビも変わりましたね。。。

 

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 食事が。なんと部屋食。お部屋に運ばれてきます。えーっ!

 

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 ちょっと残念なのが、年越しそば。すべて一気に運ばれてくるから、のびちゃうよ....。

 

 しかし。

 しかしだ。

 部屋食って。味を追求するなら、私は作りたてが食べたい。食べたいけど、この、部屋でテレビを観ながら食べる楽ちんさ。えっと、ちょっとこれ。楽しいかもしれません。お酒をちょびちょびいただきながら、まわりに気をとられず、ゆーっくりと食べる。ああ、年越しそばはのびのびだよ。だけど、気楽。

 

 お風呂は1つ。広い浴室に円形の広い浴槽。広いので、露天じゃないけど、露天みたいに寒い(笑)。お湯の温度がぬるめなので、お風呂から出られなくなる。危険。本当に湯あたりがやわらかくて、いつまででも入っていたい感じ。

 

 さて。おなかもふくれ、さらに、お湯で温まったことだし、眠ろう。と、お布団に潜り込んでみた。ところ。早々に目が覚めてしまう。なぜーっ!

 1つはお布団になれていなかったからではないかと。敷き布団を2枚しいてくれていたけど、ダブルマットベッドの愛用者なので、3枚必要だったかな。贅沢さんだ。

 もう1つは。部屋の明るさの調整がうまくできなかったこと。次の日はいい感じに整えられたのだけど、明るかったかもしれない。暗くすればいいんだけど、さ、怖いじゃん(笑)。

 

 ということで、どきどきしていると。うさぎさんがベッドに乗っかってきたときのような「ポンっ」という音と振動を感じる。やだよー、怖いよー。金縛りにあう前のような独特な硬直感に体全体が包まれる。やだよー。

 

 けど、それ以上は何もなし。もう少し覚悟を決めないと、座敷わらしさんには会えないのかも。ってか、覚悟決めていきなさいよって。

 

 ちなみに、スマホを電源につないで、何回か、いつのまにか外れてました。いたずらかな。

 

 さて。元旦の朝。朝食も部屋食です。お正月なので、お雑煮も付けてくれました。

 

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 こちらも1時間ちかくかけてゆっくり食事。しかし、お米のごはんがおいしい。いくらでも食べられそう。

 

 昼間、散歩にでかける時には鍵を預けていきましたが、基本的に、連泊でも部屋に入らない方針のようです。だから、部屋の中で寝正月も可。お湯やお茶セットは外に出しておくと替えてくれます。

 

 元旦の夕食。たぶん、気をつかってくれて、昨夜よりごちそうに。

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 部屋食なので、今回も、一気にお部屋に運ばれてきます。うーむ。戦略を練ろう。

 昼のうちに缶チューハイを2本、買っておいたので、まずはチューハイで温かい食べ物を。ええ、ウナギと牛ステーキを。このステーキがおいしいのなんのって。私は甲殻類(えびかに)が大好きな人ではないので、こちらのお肉の方がいい。でも、これ、連泊の私用に用意してくれたのかもしれないなぁ。

 

 あまりにもおいしいかったので、再掲(笑)。

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 口のなかでとろけるほどやわらかいのに、脂っぽくない。かみしめるとじんわりと甘い脂がしみ出てくる。いつもの熟成肉もおいしいけど、この牛肉もなんておいしいんだろう。このあたりはいわて短角牛の産地だときいているから、短角牛かな。東北というと海の恵みが知られているけれども、お肉のレベルの高さも相当です。もちろん、東京でもお金を出せばおいしいお肉は食べられるんだけどね。

 

 その後。このあたりの銘酒、南部美人に切り替えて、お造りや酢の物をちまちまとつまみながら楽しむ。

 

 そして。最後にごはんとひっつみ。食べるのに2時間はかかりました。満足。

 

 そのご、パタンと寝てしまい。夜中に一度、胃が痛くて目が覚めたけど、またそのまま爆睡。胃が痛かったのは、わらしさんが乗っかったからなんかもしれないけど、お会いできませんでした....。

 

 よく朝の朝食。も、お部屋に届けられます。普通におなかいっぱい。

 

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 お世話になりました。また来ます。

 次は覚悟を決めて、ちゃんと座敷わらしさんに会いますよー。

 

 

 古い旅館さんなので、泊まる側にもちょっと準備が必要です。

  • 近くにコンビニ等はないので、缶チューハイやおつまみなどが必要なら、事前に買って荷物の中に入れておきましょう。
  • 冬は寒いです。暖房が古いエアコンなので、氷点下になるような日は暖まりません。部屋着は温かいモノを。プラス、羽織れるフリースジャケットがあると便利です。
  • 浴衣と上着はありますが、ロングです。
  • ふだん、ベッドの人は、敷布団が硬いかもしれません。工夫してください。私は敷き布団を3枚重ねました。
  • 寝る時、真っ暗が怖い人は、縁側の明かりをつけるといいかも。
  • 歯ブラシはあります。タオルは、洗面用1枚持っていくといいかも。

 

 

金田一温泉 仙養舘
〒028-5711岩手県二戸市金田一字大沼24
TEL0195-27-2231

【公式】仙養舘

 

 

海ごはん しまか (盛岡)

 移転後初の訪問です。海ごはん、しまかさん。映画館通りと中央通りの交差点のところに位置しています。以前は、隣のビルで1階は高級な「海ごはんしまか」、2階はリーズナブルな「海猫食堂」さんを営んでいて、両方とも良いお店だったのですが、それが1つになりました。どうなったのか楽しみ。

 

 と。入り口。

 「ここでいいの?」ってきいちゃいますよね。

 

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 入り口入るとお魚屋さん。島香魚店。これは期待が高まります。

 魚店で「そい」を見つけた同行者、「今日はそいを食べるぞ!」とすでにうるさい。けど、ここでお魚を見繕っておくのがオススメ。

 

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 入ってびっくり。このお魚やさんの奥がこんなになっているとは!おしゃれなバーのような素敵な空間。

 

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 しかし。私たちは2階へ。2階は、以前の「海猫食堂」の雰囲気そのまま、普通のテーブルにイスの「おしゃれな食堂」です。

 実はHotPepperでコースを頼んでいたつもりだったのですが、うまく通っておらず。当日でも飲み放題もおまかせも頼めます。3500円ぐらいからコースが作れるかな。が。コースを頼むのをやめてみました。実はこれが(メンバーによっては)正解。

 

 「海猫食堂」の流れをくんでいるので、お通しなし(チャージ代もかからない)。なので、ちょっと口寂しくて浅漬けを頼んだりして、生ビールで乾杯。

 

 待った甲斐があって、おさしみ盛り合わせ。1300円/1人の4人分に「ソイのお造り」を加えた刺し盛りです。

 

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 海老、しめさば、たらの昆布〆、たこ、イカ、アワビの肝(?)、ソイ。かな。ソイは歯ごたえばっちりの安定のおいしさ。海老がちょっと微妙。アワビの肝はさすがにダメな人はダメでした。私は日本酒と一緒においしくいただく。お酒と食べ物の組み合わせで両方の味が変わるこの感覚、やっぱりいいなぁ。ということで、すっかり海の物に強くなりました。

 

 ということで、刺し盛りは個別にお魚指定で頼んだ方がよいかも。そのためには、自分も目利きにならなくちゃ(笑)。

 

 時期なのでタラキク。プリン体が多そうだ。1350円。

 

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 さて。今日のメインは。メニュー見た時から頼みたくてたまらなかった「どんこの唐揚げ」2500円。高いので躊躇したのですが。頼んでよかったー!

 でっかいのまるまる一匹が揚げられてやってきました。をー!

 盛り上がります。

 どんこはお顔が不細工で知られている魚ですが、この不細工顔に愛嬌を感じる。

 

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 三陸の冬の味覚。どんこ。白身に肝が独特で、お刺身の肝和えをいただくことが多いのですが。この肝が。餡かけソースに。ぱりぱりの唐揚げに餡かけソース。おいしくないわけがないじゃないですかっ!!!

 

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 プチトマトのサイズから、大きさをご想像くださいませ。

 4名で盛り上がって頭の先からひれの先まで骨も含めて完食。お魚を丸ごと楽しむための調理法は、活けづくりより唐揚げかもしれない。しかし。このサイズのお魚丸ごと唐揚げは家庭での調理は難しいので、そう、そこに外食の価値があるのよっ!!

 

 〆は牡蠣のリゾット。1500円。牡蠣がごろごろと入っていて、こちらも美味しかったです。満足。

 

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 乾杯に生ビールの中ジョッキ。この後、日本酒をちびちびしながら、明日の朝が早いので途中でお水に替え。4人で18,000円。うっそー。お通し代もないので、かなりリーズナブル。

 

 しまかさんのHotPepperの5000円のコースだと、お酒は飲み放題で、食べ物ももーっと出てくるはずで。たぶん、上記にお鍋とムニエル一人一匹ぐらいは加わるはず。だけど、飲み放題を頼んでしまうと、時間をかなりきっちりとるお店なんです。ぐだぐだで飲み放題後も居させてくれるところもあるのですが、ここはきっちりテーブルをあけさせられます。んでも、酒豪&大食漢がいる場合には、飲み放題に食べきれないほどの料理はありがたいので、その場合はコース利用。今回のように、4名中女性が2名で、かつ、明日の朝が早くてあまり飲まない方がよい、という場合には、飲み物、食べ物を個別に注文した方がよさそうです。コースではなく、個別注文だと、3時間、テーブルに座っていても追い出されません。ゆっくり飲食できます。

 

 久しぶりでしたが、かなりリーズナブルに、そして、外食しがいのあるお料理を食べさせてくれることを確認でき。やったー!という感じです。ランチもあるそうだし、これからもお世話になります。

 

 土日祝日もやってくれるそうなので、めっちゃ価値あるかも。ぜひ、冬の「どんこの唐揚げ」を食べにきてくださいませ。

 

 

umigohan-shimaka.owst.jp

 

一の○ (盛岡)

 やっとお伺いすることができました。盛岡の密かな名店、一の○(いちのまる)さんです。場所は本町通り、昔は栄えていたのかな、というちょっと古さを感じる通りにあります。

 

 お店構えはレトロな感じなのですが。浜千鳥の斗瓶囲いが頂ける県内唯一のお店、というのも興味津々。ですが、ワカモノが気軽に立ち寄るにはちょびっとだけ敷居が高い(言うなれば、まわらないお寿司やさんに行く感じ)ので、楽しみにしておりました。

 

 前菜。先付けというのかな。手が込んでいてどれもおいしい。

 

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 お刺身盛り合わせ。二人分。

 それほど量を食べなくなった大人用。どんこの肝和えもかわはぎの肝和えも大人の楽しみです。日本酒がうまい。いや、たぶん、浜千鳥だから。

 

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 焼き物。説明を聞いたはずですが、忘れている(笑)。

 

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 海鮮サラダ。あっさりしていておいしいです。

 

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 ここまでで、3000円/一人です。お刺身がしっかりしているので、満足度が高い。このあと、旬の鱈菊や牡蠣をいただいた後←食べるのに夢中で、写真を撮っていない....(汗)。

 

 おまかせ握り。そえてあるガリはりんごです。さすがりんごの産地。

 

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 このお鮨。日本酒が合います。ぐいっといけてしまいます。まずいです。いったいどのぐらい飲んだんだろう。

 

 ここまで楽しむにはそれなりのお財布の中身が必要。でも、気さくなお店の感じから、もうちょっとライトな使い方も楽しめそうな気がします。

 

 熊や鹿などのジビエも入ってくるんだそうで、今度はそちらを味わいたい気がします。なんとなく敷居の高さを感じてこれなかったんですが、これで一人でも入れるぞ、きっと(笑)。

 

 

一の○ (いちのまる)
岩手県盛岡市本町通二丁目10-11

三陸浜料理 寿司 いちのまる

 

 

LUGDUNUM Bouchon Lyonnais ルグドゥノム・ブション・リヨネ (東京・神楽坂)

 フランスは美食の街リヨンの大衆食堂であるブションの料理を楽しめるフレンチレストラン。私の大好きな大好きなレストランです。ミシュランで星も獲得しているとのこと。なんと。いや、ブションは星もらっちゃいかんでしょう(笑)。

 

 神楽坂はフレンチの街なので、素敵なフレンチレストランがたくさんあるのですが、私はやっぱりここが好き。リヨンという「食い倒れ」の街の「みんなの食堂」の雰囲気が(多少)感じられるからです。フランスで普通の人たちが食事をしているレストランって、基本が前菜+メイン+デザートの3皿で、一皿の盛りがすんごくて、時間をたっぷりかけておなかいっぱいに食べるものなんですよ。

 

 ちなみに、店内中央のらせん階段は、高校時代の友人の作品です(笑)。

 

 東京で土曜日のお昼にランチができることになったので。私のわがままでここを予約させていただきました。やっほ-。ランチタイムは、11:30~13:10と13:30~15:10の2部制。後半の方がゆっくりできるのではないかと後半に。それでも予約で満席。というか、神楽坂の街、土曜日の昼間だというのにすんごい人出。

 

 土日のランチは、3品か5品かのコースのみ。さすがに5品は無理だろうから、3品のコースを。プリフィクスで、メニューの中から選びます。

 

 私は、前菜を「リヨン風サラダ 自家製ベーコンとケークサレ」、メインを「ルイ・ポコ風 ウサギのコンフィ ジャガイモのピューレ」に。付き合ってくれた先輩は、前菜を「コショナイユ ブションリヨネ風」、メインを「ブーダンノワール りんごのタタン仕立て」に。

 

 飲み物はビールとグラスワインで。泡にしようと思ったら、シャンパーニュしかおいていなくて。さすがにシャンパーニュはつらい。もしかしたら、リストの中にはスパークリングがあったかもしれないなぁ。ボトルでとれば良かったかも。

 

 リヨン風サラダ。サラダの中央に半熟玉子が落とされています。ぐちゃっと混ぜて取り分けて食べるのがリヨン風。欧米って、基本的に料理のシェアをしない文化なのですが、ここリヨンのブションではシェアが基本。リヨン風サラダは、大きなボールに盛られて運ばれてきて、みんなで分けて食べます。ちなみに、フランスのレストランは、前の料理を食べ終わらないと次のものを持ってこないので、誰かが話に夢中で手をつけないとみんなが困ることになります。ので、みんな、ちゃんと食べる(笑)。

 

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 コショナイユ。盛り合わせです。リヨンはソーセージなどの加工品も有名だから、こういった盛り合わせもいい感じ。パンが出されているので、パンにのっけて食べてみる。

 

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 共食い。メインのうさぎのコンフィ。コンフィが好物なのです。低温の油でじっくりと煮たお肉です。うさぎ肉は鶏肉のような味わい。やわらかいです。下はジャガイモのピューレ。つまりマッシュポテトのようなもの。

 

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 リヨン名物ブーダンノワール。豚の血のソーセージと訳します。レバーのような感じもしますが、日本人向けに癖のないお味。やわらかくて、ふわっと口の中に広がります。こちらも、下はじゃがいものピューレ。上にりんごが乗っています。食べやすい。

 

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 デザートです。デザートは「リヨン名物のタルトプラリヌとウフアラネージュ」です。ええ、この「ウフアラネージュ」ですよ、これが食べたくてたまらないのです。

 

 日本語に訳すと「泡雪たまご」。メレンゲが甘いソースの上に浮かんでいるスイーツです。リヨンでは、それこそ冷蔵ケースの中に(ラップをかけて)入っていて、ラップをとって出してくれるぐらいの庶民的なデザート。これがいいのよ。おそらく、高級フレンチでは絶対にでてこないメニュー。

 

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 手前は、リヨンのおかし「プラリヌ」がのっったタルトです。さくさくっとこちらもおいしい。

 

 フランスのお菓子って、地方性が強くって、リヨンのお菓子はパリでは簡単には買えなかったりします。クッサン・ド・リヨンもプラリヌも、リヨンでは見かけるけれども、リヨンを出てしまうと買えなくなります。どんなに物流が進歩したとしても、こういう「地方性」は大事だと思います。

 

 ということで、「ウフアラネージュ」を食べたければ、リヨンに行かねば。行きたいなぁ。クッサン・ド・リヨンも食べたくなってきた。

 

 ということで、もう一度「ウフアラネージュ」。実は同席の先輩からいただいてしまったのでした。ああ、なんて幸せ。

 

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 二人でワインとランチを楽しんで1万円ぐらい。うむ。お値段はやっぱりミシュランだな(笑)。でも、ミシュラン星付きにしてはたぶん安い。

 

 やっぱり、ビストロなりブションなり、「みんなの食堂」のフレンチが好き。たくさん食べて飲んで話して。2時間以上かけてじっくりと。やっぱり大好きなレストランです。これからも素敵なメニューを期待しております。

 

lyondelyon.com

モンタン (盛岡)

 内丸での会議が早めに終わったので、ごはんを食べて、ジムに行こう、と思い立つ。ジムに行く、ということは、お酒は飲まないことになるので、お酒を飲まずにごはんが食べられるところ。そう、カフェか喫茶店

 

 盛岡という街は、本当に「喫茶店」(カフェではない)が充実しており、昭和の香り漂う正統派喫茶店にはことかきません。その1つがここ。桜山神社のそばにある「モンタン」。

 

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 夜21時までやっているので、「夜ごはん」にも使えます。

 

 ここは場所がなんといっても素敵。おそらく春先、桜の時期にきたら、窓の外に桜いっぱいになると思われ。今日はクリスマス時期なのでクリスマスツリー。開放的な空間が気持ちいい。

 

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 なんといっても名物は「ア・ラ・モンタン」。トマトスープスパゲティです。このスパゲティが。ええ、これは「イタリアン」ではなく、間違いなく「ジャパニーズ」です。日本の喫茶店のスパゲティ。カフェじゃないよ(笑)。

 

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 粉チーズとタバスコがよく似合う。見た目よりボリューミーで、おなかいっぱいになりました。

 

 セットにしたので食後にコーヒー。ほっと一息。

 

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 どうも夜はたばこもすえるみたいです。あまりお客さんが多くないので、気にならないのですが、男性のお一人客をお見かけします。それなりにボリュームもあるので、一人でたばこすって食事したい方には、それこそ「お気に入りの隠れ家」なのかもしれませんね。

 

 このセットがおすすめ。サラダもしっかり量があるし、ビールをつけることもできる。

 

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 もちろん、私も「今どき女子」なのでカフェ好きではありますが、この「喫茶店」のある文化はもっと好きだったりします。なんとなくその街の持つ文化の奥行きを感じさせる。これ、盛岡で楽しく暮らせている理由の1つなんだろうなぁ、って思います。

 

 ごちそうさまでした。また食べにきます。

 

モンタン
岩手県盛岡市内丸6-2
019-654-0857
10:00~21:00 日曜日お休み