火曜日はカーニバル最終日。カーニバルチュースデーはいわゆるコスチュームを着てのパレードが行われます。残念ながら、ちょっと雨の多い日(雨がしとしとと降ることはなくて、いきなりザッときてすぐやみます。その回数が比較的多い日と少ない日があるようです。)だったのが残念ですが、カーニバルの盛り上がり最高潮になる瞬間です。
さて、一般的な日本人のイメージのカーニバルは「リオ」の正式パレードではないかと思います(見たことないけど)。サンバのリズムにのって、きちんと隊列を組んで「パレードをする」という感じ。浅草のサンバパレードなどもそうですよね。「見られている」ことを強く意識しているのだと思います。
そして、その日本人的イメージとカリブ海地域のカーニバルはかなり違っています。トリニダード・トバゴ(T&T)もドミニカも。最初は、相当に「ぎょっ」っとしました。久しぶりだとやっぱり「ぎょっ」としますね、すぐに慣れてしまうけれども。
参加型カーニバルの場合、「隊列」は組まないです。なんとなくみんなで集まって踊りながら移動しています。歩いているだけの人もいます。セキュリティのついているチームでは、ロープで区切られていて、よそ者が入り込むのを防いでいます。チームメンバーは出入り自由。後方にお水やお酒を渡すトラックがついてきているので、水分補給は大丈夫です。トイレトラックはなかったのですが、道途中に仮設トイレがあったので、大丈夫なのでしょう。カリブ地域のカーニバルは、参加者の「カクテル・パーティ」だと言われているそうですが、着飾って、音楽に体を揺らし、お酒を飲み、談笑しながら歩くイメージです。見る人のことは考えていない、と(笑)。ドミニカだと相当にこじんまりしているので、セキュリティ付きの隊列でも前後左右でみなが踊っています。
音楽は、ソカやカリプソが大音量でがんがんにかかり、音楽トラックの上にDJさんが乗って、マイクでがんがんにあおりたてます。日本人的には「危ない!」なんですが、電線にひっかかりそうになりながら、高いところでがんがん飛び跳ねてます。
最も「予想外」は踊りで、参加者みな音楽にのって踊っているんですが、その「踊り」がね、はい、かなり衝撃であります。それほど難しくないので、私でもすぐに踊ることはできるんですが、日本人はあんな風におしりが動きません。それでもがんばっておしりを振ってみたりはするんですが。また、時々、ペアで踊るはめになったりもするのですが、ま、郷に入っては郷に従え。です。私も踊ります。トリニダードで「wine」といわれている踊りなんですが。もちろん、日本でこの手のソカダンスを教えてくれる教室の話はきいたことがありません(笑)。ま、とにかく「見せるモノ」ではなく「楽しむモノ」なんです、カリブ海カーニバルは。
ということで、おじさんたちに誘われて私も踊ってみる(笑)。
ドミニカのカーニバルは、今年は復興途中であることもあって、こじんまりしたもので、正式な参加者以外でもその場にいるみんなが踊りまくっていました。私はこういう雰囲気、好きだなぁ。楽しかった。
ちょうどラストの瞬間。コスチュームバンドのはずですが、コスチュームではない人たちで埋まってます。みんな、のりのりで踊る踊る。