Rie’s diary

おいしいものと旅行が大好きです。

ニューヨーク 教会とゴスペル

 ニューヨークにはなんどか来ているのですが、たいてい、土曜日か日曜日発のフライトで日本に帰るので、ゴスペルを体験する機会がありませんでした。今回は、余裕をもたせて月曜日帰りにしたので、日曜日に教会での礼拝&ゴスペルの初体験。

 なるほど。だから、日曜日に教会に行かなければならないから、土曜日が休みなんだ。なっとく。日本は単なる週休2日だけど、こちらの方々は日曜日に大仕事があるから土曜日が休みなのね。

 教会の建物がまずすんごい。そっか、中はこんな風になっているのね。子供の頃に近所の教会に通っていたけれども、比較にならない。フランスの教会ともまったく違う。どちらかというと日本の仏教の大きなお寺に近いかもしれません。すごく大きくて立派で、それこそオペラの劇場みたいです。

 

 今回、訪問させていただいた1つめの教会。

 The Brooklyn Tabernacle

The Brooklyn Tabernacle | Home Page

 ブルックリンブリッジの近くで、観光客にとってもアクセスのよい場所にある教会です。そのせいか、観光客っぽい人も多くて、11時からの礼拝に参加するのに並びました。

 礼拝は日曜日の9時、11時、13時からの3回。1回2時間弱の礼拝です。最初、舞台の上にクワイヤーさんたちがいらして、いわゆるゴスペルが歌われます。その後、献金のかごがまわってきて、さらに牧師さんからのお話があり、お祈りをします。2回ほど、周囲の人たちと声をかけあったり握手したり称え合ったりする機会があります。ただの観光客なのに、みなさん、とてもやさしくコミュニケーションをとってくれました。はい、とても楽しかったです。ゴスペルはノリノリのコンサートみたいだし、牧師さんも非常に人を惹きつける話し方をされる。ゴスペルの歌詞はカラオケのように大きな画面に表示されるから、私も一緒に歌えるし、意味もざくっと把握できる。このような表現は失礼なのかもしれないけれども、楽しめるように様々な工夫がされていると思いました。

 

f:id:rie_emoto:20180226113705j:plain

 

 ここのゴスペルのクワイヤーさんとお話したのですが、いろんな国を出身とされる方から構成されていて、当然のことながら、オーディションをクリアして採用されるんだそうです。「力があれば人種性別関係なく認められる」のもNYだとしたら、「代わりはいくらでもいる」のがNY。毎週の礼拝においてクワイヤーの席に穴をあけることは考えられないんだそうです。この街で生きる魅力はそこなのでしょうね。でも、このクワイヤーさん同士のお付き合いもあって、この厳しい街で一人でも、そう、神様がいらっしゃるから生きていける。厳しいアメリカの社会で教会の果たす役割は、日本で暮らす私には想像できないぐらい大きいみたいです。

 

Times Squre Church

https://tsc.nyc 

 まさかのタイムズスクエアにある教会。建物の中もゴージャスで、本当、オペラの劇場みたいです。日曜日の夕方の6時から、という礼拝があるということで行ってみました。

 クワイヤーさんの人数は少ないのですが、ゴスペルに加えて、ミニ劇なども用意されていて(さすがに英語じゃわからないけれども)すてきな礼拝でした。場所柄、観光客が多いことも念頭にいれて、巻き込み力のすぐれた牧師さんでしたね。日本の牧師さんと本当にまったく180度イメージが違います、はい。こういう表現も失礼なのかもしれませんが、とても優秀なエンターテイナーであることが必要だと思います。人を惹きつけなければなりませんものね。

 それから、手話が充実していたのも記憶に残りました。車いすでの出席や聴覚障害の方の出席も当たり前のこととして対応しているのも、これもアメリカ社会なのでしょうね。

 

 ゴスペルは日曜日の午前中にハーレムで、と思い込んでいたけれども、意外と普通に出席できることがわかって、今後もNYに来たときには出てみよう、と思います。本当にとてもすてきな時間を過ごすことができます。今はほとんど英語がわからないけれども、勉強を続ければもう少しわかるようになるかな。それも楽しみ。

 

 そして。アメリカ社会の理解に教会の存在は不可欠なのだろうとひしひしと感じました。私もわからないのですが。フランスの教会ともまったく違うし、もちろん、日本とも違うし、なんだろう。もう少し知りたい、と、好奇心もかき立てられています。

 

f:id:rie_emoto:20180223190308j:plain