Rie’s diary

おいしいものと旅行が大好きです。

旅先で被災する(平成30年北海道胆振東部大地震)

 旅先で被災する。ということが、旅好きだと起こる可能性があります。今回、北海道の北海道胆振東部大地震の時に札幌にいたので、思いついたことを書いておきます。こうなってしまったら「なるようにしかならない」ので、「あせらない」というのがポイントですかね。

 

 私は3.11の時に岩手県盛岡市にいて、その経験がやはり大きいと思っています。盛岡は実は被害そのものはそれほど大きくなかったのですが、停電や交通に関しては多少の不便はありました。余震もかなり長く続きましたね。

 

 盛岡市は食料生産地域に近く、それほど人口密度の高い土地でもないので、「食べ物」に関しては、本当に困らない、それどころか、「震災太り」と言っていたぐらい、満足のいくものでした、いや、不満を言うこともできますが、おなかいっぱい食べられていたので、そんなことは言っても仕方がない。

 

 私自身は、盛岡にきて6,7年ぐらい?の時で、もともと知人も親戚も研究仲間も本当に本当にまーったくいない土地柄に一人で乗り込んで暮らしてきていたので、そういった経験も、たぶんきいていると思います。いや、本当に頼れるのは、今、目の前にいる「近くの他人」ですよ。

 

 ふむ。とにかくたくましくなった(笑)。

 

□居場所確保

・居場所確保。泊まっているところにいさせてもらえればベスト。延泊ができなくても、ロビーに居たい、と。

・なので、とにかくきいてみる。インターネット経由のサイトよりも目の前にいる相手にきく。予約客がこない可能性が高いのだから、ねばってみる。

・最初からゲストハウスや小型のホテルなど、融通がききそうなホテルを選んでおく。

・追い出されたら...、避難所を探すかなぁ。

・今回のように研究仲間が多くいれば、誰かの部屋に居候させてもらうのだけど。これは特殊ケース。

・近くに銭湯があることを確認していたのですが、その銭湯のブロックは早々に停電解消し、営業してくれたらしい。お風呂に入れるって、日本人の幸せだよね。こういう情報は行く前にチェック。

 

riechan.hatenablog.com

□ばたばた動き回らない

・本当に「なるようにしかならない」ので、どんと構える。このために必要なのが↑の居場所確保。

・特に旅先だと土地勘がないので、落ち着くまでは動かない方がよいと思う。自分のいるところより先はもっと大変なことになっているかも。

・今回は北海道で、ここは内地の人が思う以上にひろい。となりの町(例えば函館とか旭川)までも相当に距離があるので。バスで移動中に余震がきたら、とか考えたら、無理に動かないことをオススメします。んでも、土地勘があって、被害の少ない隣町が近くであれば、歩いてでも移動するかも。

・いなかなめんな。本気の本当に何もないぞ(笑)。

 

□自分の周りに「実際に」いる人たちとコミュニケーションをとる

・遠くの親戚より近くの他人。「今、現実に、目の前に」いる人たちが(例え初対面の人であっても)一緒に生き抜くための仲間。

・不満や文句を言っても仕方ないので、(知らない人であっても)まわりの人たちと楽しくコミュニケーションとる努力をする。同時に、情報収集にもなる。

・ホテルのスタッフさんたちにも力を尽くしてもらえるように、常に、感謝の気持ちを伝える。自分がいい気分になれば、まわりにもいい影響がある。

 

□電源は常に充電

・まじめにスマホが命綱。

・今回、停電前にフル充電しておいてよかった。なので、コンセントをみかけたら充電。ですよ、旅先では。

スマホがなくて、「ともだち」と連絡とれなくて、という状況は想定されるので、やはり「目の前の誰か」と仲間になりましょう(笑)。

・誰か知人が近くにいれば、頼ることもできる、かも。

 

□頼れるものは頼る。お互い様。

・停電の復旧は順次、のことが多くて、今回も、泊まっていたホテルはなかなか復旧しなかったものの、ブロック1つ向こうは復活してたので、電源を借りに行きました。立体的な駐車場です。怪しまれないように?通りがかりの人たちには「すごい地震でしたね」と話しかけてましたが(十分あやしい)。ま、困ったときはお互いさま、で。

・タクシー同乗者募集にのっかって、タクシーで千歳空港まで移動できたのも、ラッキー。遠慮なく頼る。のっかる。お互い様。きっと、いつか返すことができる。たぶん。

 

□振り替えの判断

・今回の振替の判断は難しかった。

・空港までの移動もラッキーだった。

・空港着いてからもラッキーだった。

・飛行機はやはりLCCじゃない方がいい....。できればステイタスは維持した方がいい...。

riechan.hatenablog.com

 

□つられて並ばない

・コンビニやスーパーに列ができていると、焦って並びたくなるし、食べ物も確保したくなる。それが人間。

・しかし。居場所が確保できたのであれば、その居場所に冷蔵庫はないだろうか?そこが炊き出し等をしてくれる可能性はないだろうか?

・食料生産地が近い地域であれば、食料がなくなることはないので、そこは焦らず。もし、自宅だったら、日持ちするスナック等と果物を確保しに行きますが。

・お水。飲料水は悩むところですが、意外と早く支援が入るものの1つなので、冷静に町の雰囲気を感じ取ること。給水車が来られないレベルって、相当なものなんだろうと思う。

 

□旅程は余裕を持たせておく

・旅が多いと色々とあるので、早朝や夜遅い移動は可能な限り避ける(時々夜行バスに乗ることはあるけど)。最近は、旅程に予定を持たせてます。やっぱり道中いろいろあるので。それほど忙しくないのもあるんだけど。自分マネジメントはだいぶうまくなりました。

 

□もちもの+α

・お薬。コンタクトレンズ。「お金で買えないモノ」は予備を持っておく。女性なら生理用品。

・着替え一組+Tシャツ+トレパンもしくはリラコ。ぐらいは+αで荷物に入れてもよいのかな。

・着替えは、旅行中に機会があれば洗っておく。何かの折に必要になるかもしれないし。

・今回、ゲストハウス宿泊の予定で、部屋着(Tシャツ+ジャージ)、部屋着用下着(要するにちょっとくたびれた下着セット)、100円ショップで購入したサンダルなどを持っていて、やたら役に立ちました。

・お金。私は陸マイラーなので、カードをよく使うけれども、旅行に行くときには、1000円札を20枚ぐらい持って行く。停電になるとカードが使えないから、さりげに1000円札が大活躍。

 

□仕事

・「帰ってきてから提出する」のではなく、「提出してからでかける」。今回、仕事的にはまったく逼迫していなかったので、本当に気楽な被災者生活でした。帰りたかったのは、「次の出張に影響がでるよなー。」ぐらいです。

・ま、でも、本当にそんなに緊急で急ぐものってないですよ、仕事には。連絡がとれるようだったら、早々に事情を説明して替わってもらいましょう。と思うのは、3.11の経験から。

・公衆電話はつながりやすいので、近くにないか、ホテルの人にきくとよいかも。

・確かにスマホで最低限の仕事や生活の調整ができないと大変なので、やっぱりスマホの電源命。ただ、相当なことでないかぎり、自分の代わりはいるので、「頼みましょう」。