Rie’s diary

おいしいものと旅行が大好きです。

仙養館 (岩手・金田一温泉)

 老後の準備を兼ねて、お正月は温泉旅館へ。リタイア後は、「なじみの旅館でお正月を迎える」ことをしたいなぁ、と思っています。という今もほぼ老後みたいなもんなんだけど(笑)。

 

 せっかく縁があって岩手に住んでいるのだから、北東北の温泉地をもっと知りたい。それで今回選んだのが金田一温泉。ええ、座敷わらしの里です。

 

 私は車を運転しないので、公共交通でのアクセスが重要。いわて銀河鉄道には金田一温泉という駅があり、そこから車で5分ぐらいで金田一温泉郷に到着します。

 

 座敷わらしの里として有名なのが「緑風荘」さん。しかし、ここはあっというまに予約で埋まってしまうお宿。なので、同じ金田一温泉にある「仙養館」さんにお世話になりました。

 

 ふむ。こちらにこそ、座敷わらしがいそう。

 

 

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 玄関を入ったところで、をを、座敷わらし!と思ったら、女将さんでした(笑)。すんごくかわいらしい方です。

 

 お部屋は八重桜の間。やはり仙養館さんにも座敷わらしがくるらしくて、どきどき。和室8畳ぐらい。お布団がすでに敷かれています。洗面やトイレは廊下へ。

 

 テレビが。テレビがブラウン管だよ。平成最後の紅白をブラウン管のテレビで観ることになるなんてっ!あっというまにテレビも変わりましたね。。。

 

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 食事が。なんと部屋食。お部屋に運ばれてきます。えーっ!

 

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 ちょっと残念なのが、年越しそば。すべて一気に運ばれてくるから、のびちゃうよ....。

 

 しかし。

 しかしだ。

 部屋食って。味を追求するなら、私は作りたてが食べたい。食べたいけど、この、部屋でテレビを観ながら食べる楽ちんさ。えっと、ちょっとこれ。楽しいかもしれません。お酒をちょびちょびいただきながら、まわりに気をとられず、ゆーっくりと食べる。ああ、年越しそばはのびのびだよ。だけど、気楽。

 

 お風呂は1つ。広い浴室に円形の広い浴槽。広いので、露天じゃないけど、露天みたいに寒い(笑)。お湯の温度がぬるめなので、お風呂から出られなくなる。危険。本当に湯あたりがやわらかくて、いつまででも入っていたい感じ。

 

 さて。おなかもふくれ、さらに、お湯で温まったことだし、眠ろう。と、お布団に潜り込んでみた。ところ。早々に目が覚めてしまう。なぜーっ!

 1つはお布団になれていなかったからではないかと。敷き布団を2枚しいてくれていたけど、ダブルマットベッドの愛用者なので、3枚必要だったかな。贅沢さんだ。

 もう1つは。部屋の明るさの調整がうまくできなかったこと。次の日はいい感じに整えられたのだけど、明るかったかもしれない。暗くすればいいんだけど、さ、怖いじゃん(笑)。

 

 ということで、どきどきしていると。うさぎさんがベッドに乗っかってきたときのような「ポンっ」という音と振動を感じる。やだよー、怖いよー。金縛りにあう前のような独特な硬直感に体全体が包まれる。やだよー。

 

 けど、それ以上は何もなし。もう少し覚悟を決めないと、座敷わらしさんには会えないのかも。ってか、覚悟決めていきなさいよって。

 

 ちなみに、スマホを電源につないで、何回か、いつのまにか外れてました。いたずらかな。

 

 さて。元旦の朝。朝食も部屋食です。お正月なので、お雑煮も付けてくれました。

 

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 こちらも1時間ちかくかけてゆっくり食事。しかし、お米のごはんがおいしい。いくらでも食べられそう。

 

 昼間、散歩にでかける時には鍵を預けていきましたが、基本的に、連泊でも部屋に入らない方針のようです。だから、部屋の中で寝正月も可。お湯やお茶セットは外に出しておくと替えてくれます。

 

 元旦の夕食。たぶん、気をつかってくれて、昨夜よりごちそうに。

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 部屋食なので、今回も、一気にお部屋に運ばれてきます。うーむ。戦略を練ろう。

 昼のうちに缶チューハイを2本、買っておいたので、まずはチューハイで温かい食べ物を。ええ、ウナギと牛ステーキを。このステーキがおいしいのなんのって。私は甲殻類(えびかに)が大好きな人ではないので、こちらのお肉の方がいい。でも、これ、連泊の私用に用意してくれたのかもしれないなぁ。

 

 あまりにもおいしいかったので、再掲(笑)。

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 口のなかでとろけるほどやわらかいのに、脂っぽくない。かみしめるとじんわりと甘い脂がしみ出てくる。いつもの熟成肉もおいしいけど、この牛肉もなんておいしいんだろう。このあたりはいわて短角牛の産地だときいているから、短角牛かな。東北というと海の恵みが知られているけれども、お肉のレベルの高さも相当です。もちろん、東京でもお金を出せばおいしいお肉は食べられるんだけどね。

 

 その後。このあたりの銘酒、南部美人に切り替えて、お造りや酢の物をちまちまとつまみながら楽しむ。

 

 そして。最後にごはんとひっつみ。食べるのに2時間はかかりました。満足。

 

 そのご、パタンと寝てしまい。夜中に一度、胃が痛くて目が覚めたけど、またそのまま爆睡。胃が痛かったのは、わらしさんが乗っかったからなんかもしれないけど、お会いできませんでした....。

 

 よく朝の朝食。も、お部屋に届けられます。普通におなかいっぱい。

 

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 お世話になりました。また来ます。

 次は覚悟を決めて、ちゃんと座敷わらしさんに会いますよー。

 

 

 古い旅館さんなので、泊まる側にもちょっと準備が必要です。

  • 近くにコンビニ等はないので、缶チューハイやおつまみなどが必要なら、事前に買って荷物の中に入れておきましょう。
  • 冬は寒いです。暖房が古いエアコンなので、氷点下になるような日は暖まりません。部屋着は温かいモノを。プラス、羽織れるフリースジャケットがあると便利です。
  • 浴衣と上着はありますが、ロングです。
  • ふだん、ベッドの人は、敷布団が硬いかもしれません。工夫してください。私は敷き布団を3枚重ねました。
  • 寝る時、真っ暗が怖い人は、縁側の明かりをつけるといいかも。
  • 歯ブラシはあります。タオルは、洗面用1枚持っていくといいかも。

 

 

金田一温泉 仙養舘
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