Rie’s diary

おいしいものと旅行が大好きです。

安比八幡平の食の宿 四季館彩冬 (岩手・八幡平)

 17年飼っていたわんこのごまちゃんが天国に旅立ち、すっかり気が抜けてしまった母が、大人の休日倶楽部の東日本乗り放題を使って温泉に行きたい、と。これは仕方ない、と探して見つけたのがここ。四季館。

 

 私は車を運転しないので(免許も持っていない)、公共交通でアクセスできることが条件。また、出発の日はセンター試験の業務があったため、15時までは拘束。それ以降の出発でも到着できて、できれば雪見露天風呂ができるところ、がいいな、と思っておりました。

 

 ここはJR花輪線の「赤坂田」から歩いてちょっと。連絡しておくと送迎してくれて、車で3分ぐらい。盛岡から赤坂田まではいわて銀河鉄道とJR花輪線で1時間ちょっと。八幡平というぐらいなのだから、雪はあるだろう。検索でよくでてくるけれども、高くて遠慮していたけれども、をを、なんと、平日だとリーズナブルプランがあるっ!

 

 さすが八幡平、雪が降ってる。寒いぞ。

 ということで到着。をを、とてもきれい。暖かいし。

 

 リーズナブルプランなので、トイレ、洗面台付きの二人だとぎりぎりぐらいの和室にすでに布団が敷いてあります。母と一緒なので、何かと制約がつくのですが、「とにかく早く温泉へ」「ゆっくりしたい」「夕食食べたらすぐに寝ちゃうから」「夜はぐだぐだ起きてるの」などなど騒ぎながら、温泉へ。

 

 「だんぶりの湯」は、八幡平のどこかの温泉から持ってきているらしくて、今はやりの「源泉かけながし」ではないけれども、よく練られた配置の浴室は大変使いやすい。いわゆる洗い場も分散配置で、温泉の中で他人のシャワーのお湯をかぶってしまうこともないだろう。これは古い昭和の温泉旅館にはないところ。

 

 そして。厳寒の露天風呂。露天風呂までの道がぶるぶるだけれども、ぬるめに設定されている「寝湯」があるため、これはやばい。出られない。

 

 が、夕食があるので、とりあえず今回は強い意志をもってあがって、食堂へ。

 

 食事にはすごく力をいれているみたいで、平日リーズナブルプランでこのメニュー。

 乾杯はベアレンの季節のビール、アップルラガーで。好物なのでうれしい。

 

 先 付:白木耳 糸雲丹

 酢 物:氷頭

 前 菜:蛸わさび・蟹松前和え 蒸し鶏白和え 彩り豆ゼリー 南瓜ゼリー寄せ

 造 り:鮪 鰤 甘海老 妻一式

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 選べるメイン:杜仲茶ポークのすき焼き

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 日本酒:オリジナルのだんぶり長者の泉。地元の蔵元菊の司さんの大吟醸酒大吟醸は安定のおいしさ。

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 煮 物:蕪 メヌケ 焼葱 糸唐辛子 器がおしゃれ。

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 揚 物:海老 小鯛 しし唐

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 〆にごはん、香の物、お吸い物。

 デザートはヨーグルト。

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 普通のプランだと、選べるメインが4種類で、前沢牛やらアワビやららしいです。を~っ!しかし。私には、これで十分すぎるぐらい十分です。大変満足いたしました。

 

 露天風呂付きのお部屋にキッチン付きでシェフがライブキッチンで夕食を出してくれるプランなど、「高級志向」。お金を出せる人は良い物にはお金を出すので、そちらに方向転換したんだな。かしこいかも。

 

 館内に足湯。母が足が冷えたというので、足湯でまったり。

 

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 こういう感じがなんとも落ち着く。

 

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 私は母を置いて早々に就寝。ここんとこ、5時起きが3日続き、それに備えて、1週間前から「早寝早起き」の練習をしていたからね。さくっと寝て。

 

 あさ5時に起床。ふふ、これからがお楽しみの時間。

 

 って、露天風呂にでかけたら。吹雪じゃん。

 

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 このぬるめの寝湯に寝転がって、空が白むまでを楽しむのが、田舎の露天風呂の楽しみ方。暑くなったら雪をかぶればいいし。6時すぎて空が白くなってくるまで、のんびりと時間の流れを楽しむ。

 

 そして、朝食。

 写真はありませんが、ここの朝食は、このためだけにでかける価値があります。1時間半ほどかけて、二人で4人前以上を平らげ、お皿が積み上がる。本当においしいです。種類も多いので、「少しずつ」取ってもたくさんになります。特に、お野菜を蒸したもの。豆乳のソースがおいしくて、ごめんなさい、かなり食べちゃいました。とにかくおいしいです。2時間かけて食べ続けることができます。はい。

 

 ということで、満喫。平日リーズナブルプランだと、12000円ぐらい。大満足です。公共交通でのアクセスがよいので、温泉と朝ごはんだけでも楽しみに、また遊びにきたいと思います。いつか、リーズナブルプランではなく、露天風呂付き客室に泊まれますように(祈)。

 

 スタッフも若い方々で。対応もよくて心地よい滞在でした。

 

 おそらく、この「赤坂田」のあたりは、昔は、安比高原へのスキー客向け民宿等があったのだと思われますが、温泉がないこともあって、現在は今一つ客足が。というところだったのだろうと思います。だけど、密かに電車でのアクセスがよいので、私も目をつけていたエリアで、うちの母のように大人の休日倶楽部で都会からやってくる大人をターゲットにした温泉にも入れるお宿、というのは、これはなかなかの戦略だと思います。彼らは良い物にはお金をつかいますからね。これからが楽しみです。

 

 また遊びにきますね。

 

 

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