盛岡は桜山神社前にたたずむ隠れ家「ななしの庵」さん。カウンター6席のみの小さな、そして、その小さな空間にぎゅーっとこだわりがつまっている、最近の私のお気に入りのお店です。
ここで時々行われる「会」が素敵。
上記の会は石川さんが担当されていますが、ななしの庵さんは、石川さんと阿部さん(massの店主)のどちらかお一人が担当されます。
阿部さんの「おまかせ3000円コース」の一例。
まずはベアレンビールでかんぱい。
なんとかのすりながし(スープ)と胡麻豆腐とチップス。まだちょっと暑い時期だったので、のどごしのよい前菜はうれしい。
その場でわらでいぶした鰹のたたき。鰹のたたきって、こんなに香りがいいんだ!びっくり。
日本酒はすべておまかせ。
箸休め。
いすみ橋さんの日本酒。
日本酒を味わうためだけの肴一式(笑)。
ぬる燗で。この台付きのおちょこが本当にかわいい。水面がゆれると金魚が泳いでいるみたいに見える。現在は作られていないので、これは江戸とか明治とかに作られた酒器なんだそうだ。
佐助豚とイチジク。お肉やわらかい。イチジクの酸味が濃いめの豚肉の味によく似合う。
旬のきのこごはんと芋の子汁。スダチをしぼって。もう入りませ~ん。おなかいっぱい。
けど、デザートのぶどうの甘露煮は入る。
これでお料理3000円コースなので、お連れしたみなさまに大好評。おなかいっぱいいただきました。ありがとうございます。
さて。石川さん担当のメニューに2000円のコースがあったんだと(この秋に終了)。ということで、2000円のコースをいただいてきました。
スタートから日本酒。すべておまかせ。実はメニューがあるんだそうです、知らなかった。ここではなんでも「おまかせ」。
聖護院大根と酢味噌。今年は暑かったので、大根にすがはいってしまったんだそうですが、それもそのまま。味の1つとして活かすのが石川流。
おだしの味がしっかりしみこんで美味しい。
ごま豆腐。ごま豆腐作る時に、里芋を練り込んだそうです。なんとなくもちっとした食感を感じます。みずのこぶ。すりたてのわさびでいただきます。
いずみ橋さんのお酒。
お椀になんと。落ち鮎。落ち鮎というのは、卵を生むために川をくだる鮎。おなかに卵がはいってます。骨までほろほろ。なんて贅沢。
山形のお酒。やわらぎ水は南部鉄器でたいた白湯。なんでもこだわり。
最後の一品。ほろほろに栗と煮込んだ佐助豚にきのこ。お肉ほろほろ。きのこっておいしいものだったんだ。
ということで?せっかくななしの庵さんにきているので、最後の一杯はこれ。
アルケミエのアブサン。水分がはいると白濁します。
ななしの庵さんは、石川さんの担当の時と阿部さんが担当の時とがあります。
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