Rie’s diary

おいしいものと旅行が大好きです。

寺山修司記念館(三沢)

 青森県三沢市にある寺山修司記念館に行ってきました。

 お目当ては「竹宮恵子トークショー」。同世代の方ならおわかりかと思いますが、竹宮恵子さんや山岸凉子さん、萩尾望都さん、三原順さんらって、もはや「漫画家」でイメージされる範囲内を超えていますよね。って、彼女たちの表現したいものにふさわしいのが「漫画」(絵)という表現手法だっただけで、もしくは彼女たちが表現しやすかったのが「漫画」(絵)という手法だということで、内容が、「文学>漫画」ではないということ。これは、世代がちょっと上になると難しいみたいです。若い人たちはどうなんだろう?

 ということで、今回は電車で挑戦。意外とスムーズに行けたので驚きました。

 盛岡駅からIGRいわて銀河鉄道に乗りまして八戸へ。新幹線でぴゅいーと行けてしまうのですが、ここは我慢(笑)。約2時間の電車の旅。直前にトイレに行き、お茶と共に乗り込みます。休日はホリデーパスが使えるので、「乗り放題2800円」です。今回みたいに端っこから端っこまでの往復に使うと使いごたえがありますね!ただ、座席が普通っぽいので、「お弁当を食べる」という雰囲気にはならないのが残念です。八戸行きがあるので、八戸までいわて銀河鉄道だと思っていたのですが、IGRは目時駅まで。目時駅からは「青い森鉄道」になります。さらに八戸で「青い森鉄道」に乗り換えると青森まで行けるんだそう。ほー。

 ちなみに、盛岡から八戸行きの電車に乗ると、一戸、二戸、三戸、八戸と8つの「戸」のうち4つを通ります。(ロスプリモス「さらば八戸」参照 by Eテレ0655

 八戸での乗り換えの接続もよく、ほぼ余裕なく乗り換えて三沢駅まで。三沢駅からは、休日限定のコミュニティバスに乗って寺山修司記念館まで。このコミュニティバス、無料なんですよ。いいですよね。ということで、うちから寺山修司記念館まで約3時間。そんなものか。

 

 寺山修司記念館。

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 竹宮恵子カレイドスコープ。

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 そのつもりはなかったのだけど、結局、サインをいただいてしまいました(笑)。 

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 竹宮恵子先生。小柄で上品なそして健康そうな素敵な方でしたが、この方が、あの作品を描いたのか....どう考えても周囲から反対されるだろうパッシングも相当に受けるであろうあの作品を生み出し、そして世の中に出してくださってありがとうございます。寺山修司さんではありませんが、「風と木の詩」のあとの世界を生み出した、世の中を変える力を持っておられた方なんですよね。購入した本を読むと、構想から実現までにはそれなりに時間がかかっているし、掲載を許してもらうための取り組みも色々と。それでもあふれる何か、が。彼女の中にあったのでしょう。すごいなぁ。

 

 竹宮先生、残念ながら、京都精華大学の学長さんは無事ご卒業ということだそうです。客員は続けるそうで、次の関西出張では、京都精華大学ミュージアム(まんがミュージアム)に伺います。はい、丸一日の引きこもり体制を整えて(笑)。

 

 三沢は、「三八上北」と言われる地域にあります。自然が豊かで、北国特有の「春紅葉」がとてもきれいでした。「春紅葉」というのは、桜と新緑の季節のわずかな間特有の、山々が淡いパステルカラーの点描画で彩られる現象(新芽って、赤味がかかっていたり、黄緑だったり、ちゃんと緑だったり、良く見ると淡いんですけど色とりどりなんですよね。)のことを指します。私も北国にきて初めて出会いましたが、本当にきれい。なかなかうまく写真には撮れないのですが。

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 でも、こうやって自然を見ている最中でも、定期的に「ごぉぉ~」という飛行機の爆音が。ここが「基地の街」であることを思い出させる。駅からのバスからは、高いフェンスとその向こうに遊ぶ明るい髪の色の子供たち。

 そっか。この音と共存しないといけないのか....。

 

 帰りもバスで駅まできて、三沢→八戸→盛岡と電車で移動。もう少しして田んぼに水が入る頃、あふれんばかりの新緑できれいだろうなぁ。またIGRいわて銀河鉄道に乗って、金田一温泉にでもでかけるか。

 

 <参考>

 三沢駅の駅前は本当に何にもない状態なのですが、平成32年度を目安に駅直結の商業施設ができるみたいです。今は、駅前での食事処は「きらく亭」と旧十和田電鉄の「三沢駅食堂」(もうすぐ解体されるらしい)のみ。でも、「きらく亭」がメニュー抱負でおいしいのでOKです。

 

 鯖の味噌煮定食。

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 次は飛行機を見にきますっ!!

 


寺山修司記念館
青森県三沢市大字三沢字淋代平116-2955
TEL:0176-59-3434
営業時間:9:00〜17:00 (入館は16:30まで)
お休み:毎週月曜日(祝日の場合は翌日)/年末年始(12月29日〜翌年1月3日)
※8月の第1、第2、第3月曜は開館予定 

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