Rie’s diary

おいしいものと旅行が大好きです。

西和賀観光(深澤晟雄資料館・工藤菓子店・結ハウス・錦秋湖・道の駅錦秋湖)

 西和賀魅力発見。ここは、たぶん、何もないこととグルメと温泉を楽しむ場所なのだろうけれども、色々と楽しめるところもあります。


○深澤晟雄資料館

 びっくりしました。それこそ「日本のチベット」と言われる岩手の雪深い山の中で、こんな骨のある方がおられたとは。「雪と貧乏と病気」。自らの命をかけて、これらの問題に取り組んだ旧沢内村村長深澤晟雄氏の資料館です。
 「日本のチベット」と言われる貧困にあえぐ小さな村で、乳児死亡率0を日本ではじめて達成した。それは深澤村長のぶれない信念とそれに賛同した村人一人一人の努力の成果。「誰かが何かをしてくれる」のを待っていてはダメで、自分たちで取り組まないといけないんだよね。政治家も、そして、私たち一般人も。見習うべきところがたくさんあります。

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 映画「いのちの山河から日本の青空Ⅱ~」も見ることができます。涙でてきたよ。

深澤晟雄資料館
〒029-5614 岩手県和賀郡西和賀町沢内字太田2-68
電話&FAX 0197-85-3838

 

 

○工藤菓子店

 西和賀スイーツ。西和賀はスイーツの宝庫です。まずは「わらび餅」。西和賀産わらび粉100%の高級わらび餅から、ジャガイモのデンプンを加えたお手頃お値段のわらび餅。わらびまんじゅう。わらび粉を使ったミルクプリン。およねまんじゅう。およね最中。山ぶどうせんべいなど。

 ふつうのわらび餅&みるくぷりん。

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 高級わらび餅。

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 ここのおよねまんじゅうの「およね」さん、旧沢内村に語り継がれている昔話の主人公です。飢饉でどうしても年貢米を修められない村を救うために、お殿様に差し出された、という話が伝えられています。


工藤菓子店
住所:岩手県和賀郡西和賀町湯本30-82-1
電話番号:0197-84-2606 FAX:0197-84-2613

 


○結ハウス

 西和賀住民の自慢の1つは、湯田牛乳公社の牛乳やヨーグルト。この湯田牛乳公社直営の店舗兼カフェが結ハウスです。ソフトクリームなどのスイーツをいただくことができます。

 結ハウスの裏には湯田牛乳公社があり、予約すれば見学させてもらえるそう。


 私は西和賀まるごとスイーツ。わらびもち&そばかりんとう&湯田牛乳100%ソフト。

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 ついでにノンホモジナイズの牛乳を試飲させていただきました。まったりとおいしいお味でした。

 

 しかし。岩手県は乳製品の宝庫で。クロステラスの産直で、湯田ヨーグルトにするか葛巻高原牧場の青のヨーグルトにするか岩泉ヨーグルトにするかおさんぽジャージー三谷牧場の金のヨーグルトにするか定番の小岩井農場のヨーグルトにするか。あまりにも選択肢が多くて決められません。悩ましい限りです。

 

結ハウス
岩手県西和賀西和賀町小繋沢55-138
0197-81-1261
売店 午前9時~午後6時※年中無休

 

 

錦秋湖

 錦秋湖
 湯田ダムの建設に伴い発生したダム湖です。この錦秋湖に、夏期限定で「錦秋湖大滝」が発生します。ダム湖ということは人工の湖。なのになぜ?

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 錦秋湖大滝は、湯田ダムの水位が低下することで、ダム湖内にある貯砂ダムから落ちる水がカーテンのようになって現れる滝です。ナイアガラの滝のように、滝の裏側を歩けるので、かなり涼しいし楽しいです。

 

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道の駅錦秋湖

 錦秋湖の湖畔にある「道の駅」。産直では「ビスケットのてんぷら」用のビスケットやてんぷら粉が売っている。さらにレストランがなかなかいい。お漬け物バイキング付き。

 今回は奮発したけれども、次回は炊き込みごはんとお味噌汁を頼んで、あとはお漬け物バイキング。かもね。

 

 ダムカレー。980円。

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 にしわが旬彩御膳夏。1300円。西和賀の旬の食材満載。

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道の駅 錦秋湖
岩手県和賀郡西和賀町杉名畑44-264
0197-84-2990

 

 

 

 

 

 

 

 

湯本温泉 かたくりの宿 一休館 (西和賀)

 なんて魅力的なところなんだろう。岩手県の南の方、秋田県との境にある「西和賀」という土地。豪雪で知られていて、駅も「ほっとゆだ」という名前にして、駅舎に温泉も運営しちゃうような柔軟な町。

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 今回は、湯本温泉のお宿に泊まりました。かたくりの宿一休館。

 湯本温泉。

 無色無臭でさらさらしたお湯は、表現が難しいのだけれども、ふんわり体を包み込むような優しさがあって、いつまでも入っていたいぐらい。んでも、そんなことをすると、あがってから汗が吹き出してとまりません。ふんわりとしっかりと体を温めてくれる温泉です。

 露天風呂があったり、そういう今時感とはまったく無縁だけど。ほーって感じです。

 

 温泉は株式会社運営で、株を持っていると基本的に使いたい放題。その名の通り、何の細工もなく「源泉かけながし」。本当に何の細工もないので、表面が熱くて下はぬるかったりしています。また、入れ立ては熱くて入れたものではないらしい(男風呂談)。

 

 建物は古くて、掃除も正直なところ十分にできていないのかもしれないけれども、田舎のおじいちゃん、おばあちゃんちに遊びにきたような気楽さがあります。宿泊費も安くしてくれていたので(学生と一緒の合宿プランで、学生さんは6800円ぐらい、引率は7400円ぐらい)、大満足です。館内WiFiも完備。ほこりがかぶっているものがあっても気にしない...人向けではありますが。

 

 夕食。

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 わらびの煮付けのおいしいのなんのって。
 丑の日(の次の日)の宿泊だったので、うなぎを出してくれる心遣いがうれしい。量も十分。丁寧な手料理がうれしい。

 

 朝ごはん。

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 この真ん中の山菜。おいしかったな。

 

 ひぐらしの声に包まれて。本当に、夏休みに田舎に遊びにきたみたい。手つかずの自然満載。

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 すぐ近くに西和賀名物(?)スーパーオセンもあります。西和賀の魅力は「温泉とオセン」。それこそ、盛岡からドライブがてらに「温泉とオセン」に来られている方々も少なくありませんでした。オセン、確かに安い。

 

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 岩手県には魅力的なところがたくさんある。私は田舎を持たない人間だけど、少しずつ、岩手県に田舎が出来つつあるような気がしてきました。楽しみ。

 

 

 

湯田温泉峡 湯本温泉 かたくりの宿 一休館
http://www.ikkyukan.com/

浜の駅おもと愛土館(岩泉)

 三陸鉄道岩泉小本駅から歩いて15分ぐらい。ちょっと距離がありますが、道すがら、青々とした緑とかすかに感じる海の気配を楽しんで歩いてみてください、浜の駅おもと愛土館があります。

 

 食堂は土日祝のみの営業。11:00~15:00まで。比較的新しい建物で、木の香りがきもちいい。

 

 お目当ての海鮮丼は今日は出せない、ということで、海鮮担々麺とミニ海鮮丼のセット。1280円。

 

 海鮮担々麺。ミニサイズではなく、フルサイズででてきました(笑)。海鮮の名のとおり、通常の担々麺なら具が挽肉のところが、たことたまねぎ。これが意外とおいしい。アイデアですね。

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 ミニ海鮮丼。ミニとはいえ、しっかりとのっかってます。「ごはんが足りない」(お刺身が多いのにごはんがすくない)という状況に。生ウニも他のおさしみも美味しくて、大満足。

 ミニ海鮮丼セットというのもあり、このミニにお味噌汁がついたセットもあります。おそらく量は全然足りないんですが、満足度は高い。三鉄探索ではあちこちで買い食いをしたくなるので、それならこのミニ丼セットでもよいのかな。

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 「浜の駅」の名の通り、海産品を購入することができます。しかし。このあたりの「生うに」とは「生きているうに」のことなので。1コ250円。どうやって食べるのかわからないへたれ都会人。しかし、牛乳瓶1瓶は、駅前だと3500円ぐらいするから、これ10コ買っても瓶より安い。もちろん、この牛乳瓶にミョウバンを使っていない生ウニが詰まっているのも、3500円なら安いのだけれども。

 

 

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 三陸鉄道北リアス線岩泉小本駅から徒歩15分ぐらい。お昼休憩にぜひ。

 なお、近くに小本温泉もあります。今回、下見できなかったのですが、よい温泉らしいです。駅から歩ける(車がなくても行ける)ところがいいですね。

 

浜の駅おもと愛土館
営業時間:
4月~10月 8:30~18:00
11月~3月 8:30~17:30
食堂の営業時間(土日祝日):
11:00~15:00 
ラストオーダー:14:30
定休日: 火曜日

 

 

浜の駅おもと愛土館 | 岩泉町

神田アクアハウス「江戸遊」 (お茶の水)

#閉店されたそうです。残念すぎ(2018.10)#

 夜行バスで到着した後に、東京駅近辺にちょっと一息つけるところはないだろうか。そう思ってぽちぽち調べていたところ、お茶の水に銭湯発見。水道橋にラクーアがあることは知っていて、でも、ラクーアの入場料はそれなりのことも知っているので、できれば「銭湯」がないかなぁ、と思っていたのです。

 

 ということで、夜行バスで東京到着後に潜入。

 場所は、お茶の水の聖橋口から秋葉原の方向に坂を下って、ホテル聚楽の裏側。駅から歩いて5分ぐらい。

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 東京の銭湯には珍しく、朝風呂コースがあって、早朝5:00~早朝7:00までの受付で朝8:00にご退館。大人460円。タオルレンタル210円。1000円でお釣りが十分くるというのが魅力的。コースは色々あって、せんとうコースは基本的に3時間で460円。サウナは別料金。さらに深夜コースもあるので、終電を逃したお客さんも多いに違いない。

 

 お風呂は、ジェットバス等のついた大きな浴槽と、人工温泉、サウナ、水風呂があります。人工温泉の温度が低く、ゆーったり入れました。洗い場もそこそこの数がありますし、ボディソープとリンスインシャンプーもおいてあります。

 

 ちょっと残念なのが脱衣所で、ラクーアと比べたらいけないのですが(なにせ、入場料が4倍を超える)、かなり狭いことと、洗面台とドライヤーが3つしかありません。

 

 当然、同じ事を考える人は多いようで、朝風呂はすんごく混雑しておりました。今の時期だと朝ランの人もいるでしょうね。お風呂場は3階で、2階がラウンジになっているのですが、ここもかなり混雑。畳に伸びている人も多かったから、夜行バス到着組かな。夜遊び朝帰り組もかなりいそうです。

 

 東京駅近辺は、皇居まわりのランのお客さんを対象としたランニングステーション等も増えてきています。今回、やはり浴槽で足を伸ばしたくて江戸遊さんにしましたが、次はランニングステーションも体験してみようかな。アニメティや洗面台の状況から、到着後の用事がそれほど重くないものであれば、リラックスもできるし、江戸遊さん、いいですね。それから、おそらく、「乗る前」の方が、より効力を発揮できそうな気がします。「乗る前」だと他の銭湯も候補に挙がってきますが、駅から近いですし、ここでのんびりお風呂にはいってからバスに乗るのもよさそうです。もちろん、新幹線で帰る時でも時間があったらよいですよね。

 

 とはいえ、やっぱり夜行バスはしんどい....(汗)

 

スパ ラクーア - Spa LaQua | ラクーア - LaQua

神田アクアハウス江戸遊|気軽にリラックス神田のスーパー銭湯

 

セザンヌ (盛岡)

 生パスタと焼きたてピザが楽しめる、ちょっとリッチなファミレス。というイメージ。けど、チェーン店ではなく、盛岡地元のレストランです。車でないとアクセスが難しいのですが、駐車場はがっつり完備されています。また、日曜日もあいているので、便利。

 

 メニューは基本メニューと季節のオススメメニューから成っています。最近は、パスタが生パスタです。乾燥パスタがよければ、それも選べるメニューがあります。パスタ、ピザに加えて、イタリアンテイストの前菜やステーキやハンバーグなどのメインも楽しめます。ので、本当にリッチなファミレス、という感じですね。お値段も、ファミレスにしたらちょっとお高め。パスタ、ピザは一皿900円~1200円ぐらいです。でも、量もたっぷりだし、おいしいです。日曜日以外はランチメニューもあります。かなりお得な価格になりますね~。

 

  二人のセット、三人のセットなどのセットメニューもあります。そのセットにつくサラダがボリューミー。ダイエット中女子なら、これだけで十分、って感じ。

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 パスタを頼む方が断然に多いのに、なぜか写真はピザばかり。ふーむ。ピザは「非日常」なので撮影しちゃうんでしょうね(笑)。

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 店内にある釜で焼く焼きたてピザは、もちもちとかりかりが同居していて、おいしいです。

 

 メインのステーキ。ステーキだけなら専門店で食べた方がよいかなぁ。んでも、手頃です。ファミレスっぽいなぁ、と思うところは、セットで頼むと、同時にでてくる点(笑)。フランスのレストランは、この点は徹底している。食べ終わらないと次がでてこない。

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 デザート類も充実。これはクリスマスプレートかな。

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 ブルーベリーパフェ。パフェがソフトクリームなのがうれしい。

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 ちょっと高い気もするのだけど、とにかくいつもお客さんいっぱい。そういうお店はいいお店なんだよね。

 

 

 

セザンヌ

岩手県盛岡市永井12-113-1

TEL 019-637-1260

11:00〜22:30(L.O 22:00)基本的に無休。

セザンヌHP|イタリアン・ピザ・パスタ|盛岡

 

 

二代目 串とんぼ (筑波・デイズタウン内)

 つくばエクスプレスつくば駅から国際会議場に向かって5分ぐらい歩いたところある複合商業施設(SEIYUがまず目に入る)に入っている居酒屋さん。メインは串焼き。

 

 店内はオープンなキッチンとキッチンをぐるりと囲むカウンターが中心。テーブル席がいくつか。宴会用の部屋もあるのかな。でも、おそらくここはカウンターが特等席でしょう。

 

 フローズンレモン酎ハイ。これ、「中身だけ」のおかわりができます。

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 最初の乾杯は、スタッフのおねーさんが大ジョッキで付き合ってくれます(笑)。ジョッキの中身はフェイクだけど。

 

 酎ハイには、なぜか中学校名がついています。お客さん、本当に地元の普通に生活されている方がおおいんだな、きっと。じゃんけんで勝つと大ジョッキでサービスしてくれるのもうれしいところ。

 

 お通しはキュウリとキャベツ。野菜不足の身にはうれしい。

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 一押しの馬刺し3点盛り。筑波でなぜ馬刺しなのかは問わないこととする。けど、さっぱりとおいしいお肉でした。ニンニクたっぷりつけて食べたので、この後の四次会以降でくさかったに違いない。ごめん。

 

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 串揚げ6点もり。2人だったので、同じ物を2つずつ。揚げたてをカウンター越しに渡してくれます。

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 雪見大福の串揚げ。丁寧にさっと揚げてくれます。デザートに。

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 常連さんっぽいお客さんとの会話から、店長さんは1人で気軽にごはんを食べにこれるお店を目指しているとのこと。すんごくオープンなキッチンにスタッフがきびきびしていて、他のお客さんたちもたのしそうで、雰囲気がよくて、素直に「またきたいなぁ~」と思いました。特別なごちそうを出してくれるわけではないけど、気持ちよく飲食ができて元気になれるお店、って感じ。

 

 ちなみに、このデイズタウン。23時まで営業しているSEIYUだけでもありがたいんですが、朝方5時まで営業している居酒屋さん、朝方4時、5時まで営業しているカラオケボックス等が入っていて、筑波のワカモノの週末の集合場所になっております。夜の2時ごろに地下に降りたら、電気が煌々としていて、外は無人なのに、人が何人も歩いていて、驚きました。筑波での夜遊びは、ぜひ、デイズタウンへ。

 


二代目 串とんぼ
茨城県つくば市竹園1-9-2 デイズタウン1F
029-851-2052
営業:月~日の17:30~24:00 ※不定

 

西成(3)~あいりん・釜が崎(大阪)

 朝ごはんの後、もう一度銭湯に入って髪の毛も洗って、ちゃんと着替えて、10時にチェックアウトして。再び散歩に出かけました。

 

 日が昇りきると、仕事をゲットしたおっちゃんはいなくなり、できなかったおっちゃんと日々を暮らす街の住民たちが街に残ります。センターでは、「移転反対!」の座り込みをしている方々も。最近、すっかり田舎者が身についた私は、しっかりチラシをもらって話をきいております(笑)。

 

 また、この時間帯に一帯を歩くと、そこかしこで座り込んでワンカップを飲むおっちゃんに出会うことができます。この光景は、確かに日本の他の地域ではなかなか見られない。

 

 さきほどはリラコ+Tシャツというほぼパジャマで歩いておりましたが、今度はワンピースに足下も革の靴。あいりん地区の中心地とも言える「三角公園」を歩いていると、違和感満載。「公園」ですが、公園の中にはブルーシートのハウスがあり、公園を取り囲むように、路肩に座ってワンカップを楽しむおっちゃんたちが大勢おります。時々、議論がヒートアップしているおっちゃんたちもおりまして、普通にきちんとした格好をして歩いていると、思いっきり違和感有。そして、時々、「どこにいくの?」と声をかけられることもあり、でも、心打ち解けて会話することは、残念ながら私には無理でした。

 

 キューバに行った時、おうちのベランダや玄関、道路の端からこちらを「見ている」人たちがいて、それがちょっと「怖い」と思ったことがあったのだけれども。でも、そのとき、「キューバ人は(娯楽がほとんどないので)道を行き交う人を見て楽しんでいる」ときいたことがあって。たぶん、おっちゃんたちにとっても、私が歩いているところは新作のTV番組みたいな感じなのだと思う。もう今日は仕事がないから、明日の朝まで時間をつぶす。その時間つぶしのテレビ番組のアトラクション。そう思えば、見られてもそんなに怖い印象は持たなくなります。実際、日本だし、他の通行人もいるし、警察署もお隣だし。「襲われる」ことはないでしょう。他国でも「ホームレスに襲われる」ということは、まずない、とききますし。なんか、治安が悪いとか最怖エリアとかスラム街だとか言う方もいますが、おそらくそんなことはない、と思います。覚醒剤の噂もありますが、夜遅くでなければ大丈夫かと。だけど、観光気分丸出しは失礼だと思います。

 

 ドヤ街名物、格安自動販売機。

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 このあたり一帯の自動販売機のお値段は安いです。私が見た中ではこれが最安(甘酒:30円)でしたが、コーヒー1缶50円は標準値段でした。色々説があるので、なぜなのかはわかりませんが、おっちゃんたちがそれほど収入が多くないからだろう、と言われています。

 

 実は、三陸沿岸の普代村で同じく「格安自動販売機」を見たことがあり。やはり「そうしないと売れない」のが原因なのかなぁ、と思ったりします。

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  こんなところに共通点があるとは(笑)。

 

 ただ、この自動販売機がきちんと並んで営業しているのとみると、やっぱりここは日本なんだなあと思うのです。ニューヨークやパリで、道に自動販売機が置いてあるのを見たことがありますか?ガイアナで?トリニダード・トバゴで?キューバで?単に景観の問題でおいていないだけ?技術がないから?そんなことはないでしょう。こんな自動販売機が道においてあったら。他の国なら壊されて中身を盗まれておしまい、ですよ。それが整然と並んで営業ができる。やっぱりここは治安のよい日本、なんです。

 

 でも、だからこそ、おそらくここもセンターの移転が終わる頃には「きれい」になってしまうのだろうけれども、ここのおっちゃんたちがどうなるのか、考えないといけないのだと思う。おいだしておしまい、じゃないはず。これは日本の抱える問題。

 

 このテの看板はちょくちょくお見かけします。

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 においについて言及しているブログ等も見ましたが、私は気になりませんでした。途上国経験のある私の感覚はあまりあてにならないか。暑くもなく寒くもなく晴れてもなく雨もふってもいない気候の影響もあるかと思います。やっぱりこの時期がいいですね。暑い夏も寒い冬も歩く方もそれなりにつらい。おっちゃんたちもたぶんつらい。そうなると、「いかにも観光客」に対する許容範囲も違ってくるだろうし。

 

 「西成はきれいになった」という表現も見かけたけど、本当にそうなんだろうなぁ。
 

 この地区では「石を投げれば玉出にあたる」という感じで存在するスーパー玉出。外見からはパチンコ屋さんに見えますが、激安スーパーです。お総菜がとっても充実していました。白い「ごはん」があんなに積まれているお総菜売り場は初めてみました。また、平日のお昼前にもかかわらず、お客さんがほとんどおっちゃん。確かにこれは珍しい光景。

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 ちなみに、パチンコ屋さんはこちらみたいです。最初、何やさんなのかわかりませんでした。

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  商店街には、喫茶店が数多くあり。平日朝からおっちゃんたちがコーヒーを飲みながら、新聞を広げて読んでいる姿を見ることができます。スマホはいません、新聞です。お値段はそこそこで、モーニングは350円から500円ぐらい。お昼も商店街の中の定食だと500円から900円ぐらい。盛岡と比べるとそんなに安いわけでもない感じ。もちろん、ここは大阪のど真ん中。立地を考えると、十分に安いんです。

 

 すんごく気に入った看板。「モーニング西成」。生ビールか酎ハイに味玉子と昆布煮がつきます。他の方の記事を読むと、昨夜のおでんの残りらしい(笑)。んでも、これ、すんごくお得じゃないですか??

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  実際、朝7時ごろからワンカップを手にしたおっちゃんはいるわけですが、それを逆手にとって「モーニング」としてしまうところが、ウィットに富んでいる(笑)。

 

 昼前にはカラオケ居酒屋さんが開店し、平日の昼間だけれども、盛り上がっております。お客さんの年齢層は高め。なんか、定年後は私もこんな感じになりそうな気がしてきました。

 

 ここには日本が抱える問題がぎゅっと凝縮されている感じがします。高齢化もそうだし。労働者の問題もそう。

 このまま労働者が減ってきたとしたら、誰がビルを建築する?デザインやマネジメントする人ばかりいても、ビルは建たないのです。そしたら今度は?外国人の方に来てもらう?彼らがずっと安定して滞在して働けるの?彼らだっておうちを構えて家族と暮らしたいかもしれないじゃない。

 高齢化。私も定年後はどうやって生きていくのか、今から悩んでしまう。平日昼間からカラオケ居酒屋で歌うか。どうか。体が動くうちはいいけれども、病気になったら?死んじゃったら?私のように、意図せず家族を持ち損ねた人たちがこれから年をとっていって。どうなるのか。

 センターを移転させて目に入らないようにしておしまい、じゃない。同時に私たちの、私の、問題でもあるんだな。