ドミニカ国(Commonwealth of Dominica)。カリブ海に浮かぶ小さな独立国家。
火山島のため、海からすぐに山になり、自然豊かな島です。カリブ海の中でも豊かな自然の島(開発が遅れているとも言える)で、唯一、先住民族のカリブ族が在住している島でもあります。大きさは奄美大島ぐらい。両隣のマルティニークとクワドループはフランス領なことから考えても、独立国家としてやっていくのは大変なんだろうと思います。ちなみに、さすがに在留邦人はいないそうです。在留邦人のいない国は初めてかも。
さて。このドミニカ国。日本人がイメージする「カリブの島」に近いのでは。バルバドスはフラットで見晴らしがよく、きれいな観光地ですが、こちらはうっそうとした緑が覆い被さってくる感じです。なんでも、コロンブスさんが現在に生き返ったとして、「そうそう、ここは俺が発見した島だよね。」と思える唯一の島だとか(笑)。他の島は観光開発されているからね。
当初、くじらを見るために旅程に入れていたものの、昨年のハリケーンで甚大な被害を受けたため、一度は訪問をあきらめたのですが、無事に来ることができました。まだまだ山の木々は丸裸でおうちの屋根はブルーシートだったりしていますが、東北人としては、復興に頑張っているところを応援したいんです。今回、カーニバルが開催されることをききつけ、旅程に加えました。本当はボランティアツアーに参加したかったのですが、この島で貢献できるような「手に職」が私にはなくて。ま、もともとそこまで長い休暇でもないから。
丸裸になった木にも新芽が少しずつでてきていて、ゆっくりだけど少しずつ復興してほしいなぁ。ちなみに、復興の最大の問題はエネルギー問題だとか。送電線がダメになってしまったそうで、停電が日常茶飯事というか、どうやって電気を供給する仕組みを作るか。火山島なので、地熱発電とかも選択肢なんでしょうが、その場合も作った電気をどうやって街まで届けるか。できるだけエネルギーも「地産地消」できるといいのでしょうが、熱帯雨林のうっそうとした山の中でどうするか。それほど人数の多くない村とかね。
海からすぐに山がはじまる三陸沿岸地域っぽい地形、熱帯雨林のうっそうとした山々、火山、温泉もあるらしいし、すんごく親近感がわきます。何かお役に立てることはないのかしら。
宿泊はFort Young Hotel。多分、ドミニカ1のホテルだと思います。けど、色々と復興途中なので割引宿泊となりました。らっきー。
https://www.fortyounghotel.com
空港から首都ロゾーまでは車で1時間。それも山道。なかなか観光アクセスは厳しいなあ、と思うのですが、クルーズ船はホテル横づけ(笑)。夜中に出港していきましたが、もう少し年をとって体が動かなくなったらクルーズ船でアイランドホッピングしたいです。
ということで、ホテルの部屋からカリブ海の夕日とクルーズ船をぱちり。
ちなみに、「ドミニカ」というと、ドミニカ共和国(República Dominicana)とドミニカ国(Commonwealth of Dominica)があります。ドミニカ共和国には、日本からの移民も入っており、在留邦人もそれなりの人数がいて、日本人にとってはなじみ深い国なのだと思います。
今回、私が訪問した「ドミニカ国」はCommonwealth of Dominicaという、ドミニカ共和国とは別の国になります。在留邦人が0で、多くの日本人にとってはなじみが薄いのだろうと思いますが、災害への支援などで日本からのお金はかなり入っています。
ドミニカ共和国はスペイン語、ドミニカ国は英語の国です。ドミニカ国は、フランスの支配下の時代が長いことと両隣がフランス領の島であることから、フランスの影響が強く、フランス語も使われています。
浴衣を着て歩いていたら、バスケをしていた長身の若い男性から「日本の方ですか!」と日本語で声をかけられました。JICAの研修で日本語を勉強したのだけど、ドミニカには日本人がいないので、日本語を使う機会がなくて、うまく話せなくて、と、日本語で話してくれました。車は日本車、特にSUZUKIの車がたくさん走っていました。基本的に、親日国、というか、たぶん、日本という国は知らないけれども、よそものに対して敵対的な受け止めをしない国民性だと思います。楽しくすごせました。