ガイアナ カイエチュアの滝にスラマ村(2014年1月)
2013年末から2014年にかけて、南米のガイアナに行ってきました。なんと、ガイアナで新年を迎えるという。日本人の99.8%が一生足を踏み入れない「南米最期の秘境」に最初に足を踏み入れ、かつ、南米はガイアナしか行ったことのないという、おそらく唯一の日本人になってしまったと思われ(笑)。
ルートは、成田からニューヨーク(JFK)、ここで1泊して、カリビアンエアラインでニューヨーク(JFK)からトリニダード・トバゴ。ここで乗り換えてガイアナに入りました。トリニダード・トバゴの乗り継ぎが7時間ほどあり、ここで、エネルギッシュな日本人女性、森本さんと出会います。ふふ、それが次のカーニバルにつながるのです。
Kaieteur Falls in Guyana 2014
ガイアナでは新年早々カイエチュアの滝を見に行きました
ということで、飛行機。一番子供に見えたらしくて(おそらく実際に小さい)、操縦席のお隣に座らせてもらいました。
この角度は操縦席の特権。
さて。カイエチュアの滝。ここはギアナ高地。大昔に断層で取り残されたところで、大陸の中のガラパゴス。同じく断層でできたナイアガラの滝に似ていますが、高さ5倍というだけあって、スケールはでかい。さすがに怖くて控えめにぱちり。水が茶色いのは鉱物のためらしいです。
SURAMA Village in GAYANA 2014
ガイアナでは、先住民族の住むスラマ村が運営するエコ
Surama Eco-Lodge | Rupununi, Guyana, South America
やはり飛行機。それも「各駅停車」。ここでは、まるでバスのような位置づけで飛行機が飛んでいます。でも、道路が整備されていなければそうなのかもしれません。
到着したら日本車がお出迎え。ガイアナで驚いたことは、おそらく9割以上が日本車だということ。タクシーはトヨタ車。ミニバスはハイエース。山の中ではダッドサン。すごいぞ、日本車。結局、「壊れない」ので乗り続けられるんだそうだ。日本人のほとんどがガイアナという国を知らないし、ガイアナ人だって日本がどこにあるか知らないでしょう。でも、日本車の信頼度は抜群。グローバルで活躍するってこういうことだよね。きっと。
スラマ村に到着。パラボラアンテナに注目。(私は持って行かなかったけれども)なんと、ネットに接続できまーす。
スラマ村では、1組に1人の専属ガイドさんがついてくれて、いろいろなアクティビティを楽しめます。私たちのガイドさん。いや、日本にもこんな感じの方がいるでしょう(笑)。
船にのっての川下り、早朝の山登り、スラマ村見学、伝統の踊りの観賞、村長さん(この方は、その後、国会議員に。)との対談等々。友人が手配してくれたのですが、ぎゅっとつまってました。そのすべてで、ガイドさんは時間に正確。すっごく朝早い時もあったのに。そして、例えばお弁当だけでなく温かいお茶のためにポットを担いで山を登ってくれたりして等々、おもてなしの心が心地よかったです。食事も日本人向きだと思う。屋根は藁葺き、昼間にタンクで暖められたお水のシャワーしかない、ような環境でしたけど、十分、普通の日本人が滞在できるレベル以上のエコロッジでした。
キャッサバというお芋が主食です。村の中でまとめて作っています。ミニ工場ですね。さすがに成功しているエコロッジ。私たち都会人が何を求めているかをよく理解していて、「がんばりすぎない」効率化に努めているようでした。
早朝、まだ暗いうちに出発して山登り(日がのぼると暑いから)。山から見た風景に「をを、遠野じゃないか」と思いました。実際、「山の向こうにいくと良くないことがある」というような伝承もあるそうですよ。人間の営みって、地球上どこでもそんなに変わらないんだと思う。
最終日には、朝早く出発して、野生動物観察のための施設、キャノピーに行きました。熱帯雨林の中に吊り橋が設定されていて、野生動物を観察できるらしいです。
ここのガイドのお兄さんも、やっぱり日本人っぽい(笑)。口数も少なく、でも、優しくてまじめで。ここは学術用の施設だったこともあり、青空シャワーなんだけれども、パラボラアンテナはあります。
今回、「グローバル化」「グローバルに活躍するということ」を考えさせられた旅になりました。地味で口べたで。でも、その能力において絶対的な信頼を得られる存在。みんながみんな、英語ぺらぺらで華やかな舞台に立たなくてもよいわけで。日本車のように、その能力において信頼を得られるような学生を育てていきたい、と思います。