Rie’s diary

おいしいものと旅行が大好きです。

キューバで年越し(2016年1月)

 2015年末から羽田発トロント経由でキューバに飛んで、キューバで年越し、新年を迎えました。実は2回目のキューバで、一通り観光地は行っていたこともあり。今回は、「暮らすようにすごすキューバ」というおしゃれ(?)なタイトルで、本当に暮らすようにすごしてみました。といってもおしゃれにはなりませんが(笑)。

 

 アメリカとの国交回復を目前に、日本人にも人気のキューバキューバ人にとっては、進化する方がよいのだろうけれども、私たちにとっては、「古き良き時代」をそのままに残しているキューバは興味深い国。これからどう変わっていくのか。しっかりこの目で見て、感じて、考えて。

 

  さて。キューバにはアメリカ経由では行けないので、現在の主流ルートはトロント経由。大人になった今は、エアカナダで快適なフライト。また、下記のようなツーリストカードが必要なのですが、エアカナダの機内で配布される、という噂は本当でした。私は小心者なので、日本で手配したのですが。

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 実は、2001年の3月にもキューバに行っています。そのときは貧乏学生だったので、成田-ヒューストン(アメリカ)-カンクン(メキシコ)ーハバナキューバ)というルートです。長い旅でした....。そのときのツーリストカード。CASA DE AMIGO、滞在先、友達の家。ダイレクトだね(笑)。

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 という今回も、カーサでアミーゴ。新年のパーティを一般のおうちでお迎えしました。典型的なキューバ料理の「ごちそう」の真ん中には「南部美人」の一升瓶。なんでもキューバでは「座頭市」の映画が人気で、「日本酒を飲みたい」というキューバの方が多いそうな。でも、ラム酒を飲んでいる彼らにとっては、日本酒は特に強いお酒じゃないでしょう...。蒸留酒と違って、二日酔いの恐ろしさを知るかもしれないけれども・笑。

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 お人形を焼いて厄落とし。

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 今回、実は、近所の子供たちに大人気でした。私、そんなに子供が好きでもないし、日常、接する機会も多くないので、自分でも意外。浴衣を持って行って、この年越しパーティや次の日の新年のお祝いで着ていたからかなぁ。特に女の子に気に入られて、「りえ!」と名前で呼んでもらっていました。大人たちが庭でラム酒を飲んでいるところを、子供たちに拉致されました。うふふ。

 おもしろかったのは、鬼ごっこやかくれんぼやだるまさんが転んだみたいな、特に言葉がわからなくても遊びのルールは共通で、すぐに一緒に遊べたこと。どのみち、スペイン語はわからないので、大人たちと一緒にいるよりも子供たちと一緒にいた方が楽しかったかも。

 「また明日ね!」とお別れしたのだけど、この後、寒くなったりして、一緒に遊べなかったのが残念。一番なついてくれた女の子に、浴衣用の下駄をプレゼントしました。大きくなったら日本に遊びにおいでね。

 例えばガイアナトリニダード・トバゴのような国だと、子供を一人で外に出すことはできない、というのですが、ここはまるで昔の日本のよう。近所の子供たちも当たり前のように出入りして、仲良く遊んでいます。そもそも...鍵もかけてない(笑)。その代わり、私のようなどう見ても「よそもの」は「一人で歩かないように」と言われるのですが。

 

 さて。キューバでは、上記のようなパーティで、誰もが音楽をかけて踊ります。ということで、私も踊ってみたくて、サルサダンスのレッスンを。

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 体型が違いすぎます....(汗)。

 

 「電車に乗ってみたいの」というのが今回の私の希望の1つ。友人の旦那さんのご尽力で、最終日にハバナ−マリエル間の通勤列車に乗ることができました。

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 このマリエルという場所は、キューバで最もアメリカに近い港ということで、開発特区として外資を入れて開発を進めている地域です。普通の通勤列車に「いかにも日本人」が乗っていると目立つらしく、途中から乗客のおじさんと車掌さんが近くにきて、色々と話してくれました。私はスペイン語がわからないのですが、友人に逐次通訳をいれてもらって興味深く話をきくことができました。

 帰りは、今度は車掌さんがつきっきりで、一番後ろから景色を見ながらの解説。乗車賃も帰りは払っていないし、なぜかおつまみもプレゼントされちゃったりして、さらにさらに帰るのに都合のよい場所で途中下車!(駅でもなんでもないところでとめてもらって下車させてもらった)させてもらっちゃったりもして、至れり尽くせりでした。普通のキューバ人は、岩手県人のように、人なつっこくて心根がやさしく親切なのでした。


 私的「つぼにはまった」お話をいくつか。
1. 車掌さんの勤務シフトは3日勤務したら3日休み。
2. 開発特区の大型クレーンには管制塔?があって、さぼっていると指令がとんでくるらしい。
3. 開発特区は3交代勤務。24時間ばりばり動いているらしい。
4. 通勤電車の線路は複線で、さらに貨物用やそのほか4線路、6線路の場所もある。
5. ハバナ郊外の駅には大型バスターミナルがあって、電車にあわせてバスを運行し、働いている人たちの送迎を行っている。
6. 今後、電車の運行本数が増えることを見越して「高架化」を進めているが、町中では難しい。キューバでも立ち退きは相当に大変なことなんだそうだ。
7. ということで、町中に近いところの踏切には、赤と緑の旗をもった踏切おじさんがいて、車と人の通行を制御している。日本でいえば、朝、交差点にいるおじさんのような感じ。
8. ということで、国を変わればいろんな職業が成立するので、あせらなくてもよい、ってこと。

 3年後ぐらいにきてみたら、ここにはショッピングモールができて、都会になっているんだろうなぁ。やはりこの国はおもしろい。

 

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写真はお土産で買ってきたもののうち、キューバ産のものを集めてみました。

 Havana Club 15年ものは2本入手したので、まず、こちらの1本を開けたいと思います。いろんな方に味わってほしいので、お一人さまワンショットまで(嘘)。あとは7年ものを楽しみませう。

 ラム酒は相当にどこでも同じ値段で手に入るのですが、難しいのがその他のもの。かなり運に左右されます。

 アメリカのものが入ってこないキューバでは、炭酸飲料も、某○○コーラが入ってこないので、自分たちで作ります。普通の赤のコーラがほしかったのですが、なぜか立ち寄ったスーパーではダイエットタイプしかなく、銀色のものを。その他、○ァンタに相当するフルーツ系の炭酸飲料もあります。

 滞在していたおうちでいただいて気に入ったのが、サルサソース。軽いタイプのマヨネーズに味がついた感じなんだけど、ゆでたまごやゆでたロブスターにつけたりして食べるとおいしい。

 入手困難だったのが、チョコレート。友人おすすめのLEBON、たまたま立ち寄ったスーパーで入手できたのですが、その他の場所(空港の売店を含む)では見事に見かけませんでした。この時期、このチョコを持って帰ることのできた日本人はいないのでは?ぐらいの勢いです。お値段的には配りモノお土産として手頃で、ほんと、もっと大量に買い占めすればよかった。

 コーヒーは定番。だけど、こちらも大きいもの(1kgとか)はそれほど難しくないのですが、配りモノお土産につかえそうなサイズは入手困難でした。見かけた瞬間に6つ購入しましたが、次の日に見に行ったら売り切れでした。ごめんなさい、買い占めましたね。

 香水。キューバの国花から作られたマリポーサ(mariposa)。「チョウチョ」という意味のこのキューバ産の香水が観光客に大人気なんだそうです。空港で入手。確かにお手頃値段でいい香り。しばらく楽しめそうです。

キューバ補足:

 キューバで難しいのは「お金」かもしれません。現在、現地の人が使う「ペソ」と旅行者用の「兌換ペソ」が流通しています。街中では、日本円が両替できない可能性が高いというので、私はカナダドル&ユーロを持って行きました。アメリカドルは手数料が高いからです。空港では日本円での両替もできるようですが、気をつける必要があるのが「帰り」。キューバを出てしまうと兌換ペソは額にいれて飾る以外の使い道がなくなってしまいます。

 政情が決して安定していない国なので、例えば、私が15年前に出かけたときと今回とでもお金の仕組みは違っているし、「朝、お金が紙くずになっている」可能性は否定できないんだそうです。ので、必要な金額のみを両替するように、と言われました。手数料も半端ないですし。

 なので、「お金」については、しっかり調べて、対策を立てた方がよいかと思います。