Rie’s diary

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入院レポート(2) 寝たきり生活開始(2~4日目)

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 ということで入院生活開始。病院の消灯時間は21時、起床時間は6時です。

 

 6時に電気がつくのですが、動けないし眠れないしやっぱりしんどい。起床時間後、ごはんまでの間は、熱を測ったり血圧測ったりの時間。動けない人のために暖かいタオルが配られ、顔を拭くことができます。

 

 動けない状態ではごはんも食べることができない。横の棚においてあるペットボトルも取れないし、もちろん飲むこともできない。この時期だと、ちょっとした動きで吐き気を催すことがあって、病院ボール(勾玉状の小さな洗面器)を顔の横において、いつでも対応できるように準備。

 

 ドクター(お医者さん)による診察は朝食後すぐ。動けないのできてもらって、「少しは動いた方がいいですよ」と言われて動くとまた吐き気。もうちょっと安静が必要そう。そして、こんだけ吐くと、胃がひりひりしてくる。

 

 昨日から(おとといの夜から)着てるパジャマを交換してもらって、ついでに体も吹いてもらう。それこそ、パンツもすべて交換してもらって拭いてもらって、いやはや、看護師さんには頭があがりません。ありがとうございます。

 

 入院中の投薬はお医者さんの指示のもとに行います。胃がひりひりしてつらいので、看護師さんに伝えて、胃薬を処方してもらい、点滴と一緒に体の中に注入。めまいや吐き気をとめるためのお薬も注入。その後、頭痛に悩まされた時も頭痛薬を処方してもらって、最初な点滴と一緒に、その後、口から薬を飲む練習をしました。気分悪くて体動かせなくて、何も食べれない、飲めない。「寝たきり」状態です。

 

 午後に落ち着いてきたところで、スマホの電源を気にしながらLineにMessengerで外部と連絡。本当にスマホを持ってきてよかった。寝たきり状態だと、スマホならなんとか扱えるけど、ノートパソコンは無理。タブレットでも無理だな。すぐ疲れてしまうので、少しずつメッセージを送ります。やっと母親にLine。「入院したよ。ころちゃんと同じ症状」とずいぶん前に亡くなった愛犬と同じ症状であることに驚いてみたり。週末にお気に入りのイタリアンのコップワインの会に行く約束をしていたので、飲み友達さんにもLine。そうしたら、彼女が驚いてきてくれて、そして親御さんが入退院を繰り返しているらしくて、かなり的確に入院生活グッズを差し入れてくれました。計画入院ではなく、本当に着の身着のままで運ばれて入院しちゃったので、この差し入れは本当にうれしいし助かりました。ありがとう。同僚さんからスマホの充電器も届き、少し安心。スマホ、すごいよ。これ。

 

 病院の食事は、朝が8時、昼が12時、夜が18時。だけど、体がおこせないとご飯は食べられないし、飲み物も飲めない。これから体を起こす練習だろうなぁ....。

 

 消灯後。意外と疲れているらしくてすぐに寝落ちするのだけど、気持ち悪くなって目が覚めて病院ボールにしがみついたり、そのあとは眠れなくて朝がつらかったり。胃が落ち着いてきたころに、今度は頭痛に悩まされたり。看護師さんに申し訳ないなあ、と思いながら、氷枕を作ってもらったり。しかし、この時期はまだまだしんどかったです。少し動くと気分が悪くなって病院ボールにしがみつく。という状態。夜も、消灯後すぐに寝落ちするけど、真夜中に起きてしまって、そこから今度は眠れない、とか。

 

 この気持ち悪くなる症状が、二日酔いとか悪酔いとかの状態に似ているので、なんか別に意味はないけれども、「もうお酒は飲みません」と深く反省していたのでした。

 

 入院も3日目ぐらいになるとさすがに何か飲みたくなってきて、ここで、差し入れのアクエリアスが大活躍。おそらくこのタイプなら寝たきりでも飲めそうだな、とリクエストしたところ、次々に差し入れされて、(スイッチをいれていない有料の)冷蔵庫が満杯になっていました(笑)。

 

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 このアクエリアスは、寝たままでも取れるように、浅い小さめのバックにいれて、ベッドの横につるしてもらいました。寝たまま取って、寝たままキャップをあけて、寝たまま口に含めて飲むことができます。すごいね。

 

 このあたりの私の世話は、飲み友さんがやってくれました。それこそ、パンツも洗ってくれてありがとうございます。また、職場の近く、だったのもあって、同僚さんも顔を出してくれて、仕事の状況を教えてくれました。

 

 しかし、「遠くの親戚より近くの他人」。私は東日本大震災津波の時に盛岡にいたし、北海道の地震の時に札幌にいたし、色々サバイバルな場面に出会ってきたけれども、本当に「今、目の前にいる誰か」が一緒に生き抜く仲間なんですよね。本当にありがとう。

 

 また、ごはんを食べられるように、と、午後は体を立てておく訓練を開始。電動ベッドになっていて、リモコンでベッドを立てたり寝かしたりできます。でも、自力で座る状態になるのはまだちょっと辛い。

 

 変な話ですが、こういう時に限って、下っ腹が痛い。女性ならわかるあの痛み。もうそんなに出血することもなくなっていたのに、ドーンと痛くて、4日目の朝の診察では、「今日は調子が悪いです」「そんな感じですね」という会話。

 

 しかし、寝たきりだと、この世話も看護師さんにお願いしないといけないのです。

 

 そして、この4日目。「こなくてもよいよ」と言っていた千葉県に住む母がやってきました。体を立てて話をするのだけど、話するのも疲れるんだな。相手しているのに疲れてしまいました。今後、誰かのお見舞いに行くときには気を付けよう。うちに泊まるというので、退院用のトレパンやパジャマの下に着るブラトップなどを持ってきてもらいました。ちなみに、パンツは飲み友さんがユニクロで買って届けてくれていたのでした。

 

  地震サバイバル記録はこちら。

 

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