京都の会議に出席するために、1泊する必要がでてきました。会議出席者はその日に帰ってしまうだろうし、センター試験前日に「ごはん食べよー」と声をかけるのも気が引ける。
と思って、ちろちろと宿泊先を探していたら。「知恩院和順会館」を発見。JALダイナミックパッケージにも含まれています。「知恩院」といえば、あの、法然上人のお寺。祇園のすぐ横にあって、紅葉の時期にはライトアップされていて...。あの知恩院?
そう、あの知恩院。いわゆる「宿坊」と言われるお寺付属の宿泊施設。それが和順会館。2食付きのプランもあるし、「朝のお勤め」に参加することも出来るんだそうで、で、大きなお風呂もある。よし、ここにきめたっ!
ということで、知恩院の宿坊である和順会館にお邪魔しました。
到着が予定より遅くなり、知恩院はすでに夕闇の中。
しかーし。ここから後ろを振り返ると。暖かそうな光が。え、めっちゃきれいじゃん。
とてもきれいで素敵なホテルなんですけど。
受付のおにいさんが長身のイケメンのお坊さんで、さっそく煩悩にまみれる。お風呂も広くてきれい。15:00~23:00。館内は、浴衣とスリッパでうろうろできます。浴衣は無理なので、トレパンでうろうろ。
門限は23時。近くに祇園がありますが、せっかくなので早めに寝ましょうね。
2食付きのプランにしたので、夕食は地下1階の食事処へ。宿泊していなくても使えるみたいです。
精進料理だと思っていたんだけど、どうも違っていたみたいで。
前菜。いのしし見立寿司、海鼠みぞれ和え、車海老射込み、胡麻豆腐、大王松に葡萄豆、他3品。
お椀。清汁仕立て。
向附。松皮鯛、甘海老、縞鯵、芽もの。
温物。牛せいろ蒸し。
ふたをあけるとこんな感じ。
焼肴。寒鰆、柚庵、扇焼、はじかみ、生麩、紅白道明寺、砧巻。
強肴。季節の揚げ物。これ、おいしかったな。
お酒も。
知らずに頼んだ「聚楽第」。洛中唯一の酒蔵のお酒で、俳優の佐々木蔵之介さんのご実家なんだそうだ。しらんかった。が、知らずにこれを選らんだ自分のセンスを褒めてあげよう(笑)。
「口当たりがよくて飲みやすいですよ」とオススメいただいたのですが、本当でした。1合で気持ちよくよっぱらい。
お食事。ちりめん山椒ごはん、香の物2種。留椀。赤出汁。
最後にデザート。
小菓子。京ブラマンジェ、イチゴのソース、ミント。
美味しゅうございました。ごちそうさま。
精進料理のつもりでいたので、完璧ですねっ!
ちなみに、朝のお勤め後の朝食は精進料理。食べ過ぎの胃にはやさしい。
しかし、これは楽しい。ホテル代の高騰する京都で、このクオリティでこのお値段。いや、さすがに2食付きは安くないけど、でも、場所も一等地だし。しばらく宿坊巡りを楽しもうかと算段中。
朝のお勤めや写経については、この次で。