フランスの美食の街・リヨンのスペシャリテ。クネル。
白身のお魚をすりつぶして丸い筒状にして、ザリガニのソースをかけてオーブンで焼いた料理です。日本人にわかりやすく説明すると、グラタン皿にはんぺんをいれてホワイトソースをかけてオーブンで焼いた感じ、になるのかな、と思います。
なんかどうしても食べたくなってきたので、グラストさんでおねだりしてみました。結果は大当たり。日本人には日本人の好みにあわせたフレンチがやっぱり美味しいよね。なお、このご時世なので、他のお客さんがほとんどいない時間帯を選んでいます。
村松シェフバージョン
前菜にはサラダをお願いしておいたら、これは美味しい。
ワインを飲みたくなるサラダ。お野菜も美味しいけど、フォアグラとか砂肝とか、内臓をさりげなく突っ込んでくるところがリヨン風。リヨンは内臓料理が名物だからね。そのさりげない仕込みが面白くてたまらない。
ということで赤ワイン。
オーブンで熱々の焼きたてクネル。
ソースがね。本場はナンチュアソースという、ザリガニを使ったオレンジ色のソースを使うのだけど、ザリガニが手に入らないからオマール海老ですって。真冬にぴったりの、味のしっかりした贅沢なクネルとなりました。
デザートは、和栗のモンブラン。
これは好物なので、今年は何度もいただきました。ありがとうございます。
佐藤スーシェフバージョン
フランスへの修行が新型コロナのせいで延びてしまっている佐藤スーシェフ。ちょっとわがままを言って、佐藤スーシェフにクネルを作ってもらいました。
初めてのクネル。
おばさんたち、全員が一瞬で悩殺されました(爆)。
サラダ・リヨネーズ。リヨン風サラダ。
ポーチドエッグをきちんと入れてくるところが正当派。盛り付けもおしゃれだし、なかなか。ちなみに、私が行くような現地のブションだと、大盛りどっっかりのサラダとして出されます。こんなおしゃれじゃない(笑)。
最初は白ワイン。
初めてのクネル。
オマール海老のソースということはなさそうだけど、でも、海老のソースかな。もう少し白身魚をふんわりできると良いのかな、と思うけど、初めてのクネルなら合格点です。白身魚の密度が高く、ぎっちり身がつまっていたので、おなかいっぱい。
ワインは赤ワイン。密かにノンアルのドメーヌハシバさんのブドウジュースが美味しいんですけど。
クレープ・ジュゼット。
柑橘の風味が抜群。こういうよそ行きデザートクレープは久々。ほのかに甘くおいしい。
ソムリエの菊池さんからデザートワインのサービス。現地ではいまいち扱いだったんだそうですが、日本人ならこのぐらいの甘さの方が好感度が高い。
このコロナ禍で、大好きな旅行にはなかなかいけないけれども、こうやって楽しめる仲間がいるのは幸せだな。と思うのであります。美味しいものはどこで食べても美味しい。
いつも私のわがままを聞いてくれてありがとうございます。