Rie’s diary

おいしいものと旅行が大好きです。

小平町グルメ (北海道留萌郡小平町)

 北海道はおいしい。本当においしい。どうしようか悩んでしまうぐらいおいしい。北海道は小平町のグルメをご紹介。

 

□からくれ

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 こだわりのそばカフェ。小平町産のそばでうったおそばに、器ももちろん小平で焼いたもの。一番人気の鴨葱つけそばにとろろを付けてもらいました。

 

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 カフェというだけあって、ケーキ類も充実。残念ながら、おなかいっぱい、今回はいただかなかったのですが。

 ここの魅力の「大きな窓から日本海に沈む夕日を見」ながらお茶してみたいです。

 

からくれ

そば&カフェ からくれ - ホーム | Facebook

 

 

□農家さん手作りドーナツ&いも餅

 農家さんちでドーナツを作りました。ドーナツ作りに使う強力粉が小平産。これがパスタにするとおいしいのなんの。スイーツも色々検討して、ドーナツがよかったんだそうです。揚げたてにお砂糖ときなこをまぶす。歯ごたえがしっかりした生地の味が伝わるドーナツです(固いわけではない)。道の駅でも売っているそうです。

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 このあたりの農家さんは、「いろんなものを作る」をしていて、地産地消というか、「自分で作る」意識が高いです。なぜ、いろんなものを作るのかというと、そうしないと、自分ちの食卓が豊かにならないから。そうだよね、それが基本だよね。

 

 いも餅&かぼちゃ餅。おいももかぼちゃも、畑でとれたら下処理して冷凍庫へ。

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□白谷漁港

 小平町は漁業の町でもあります。白谷漁港では、ホタテやたこなど、漁港で取れたものをいただくことができます。

 取れたたこ。

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 その場でさばいて、すぐに茹でるんですよ。たこって。ちなみに、さばいた後でも吸盤はしつこくからんできます。どうもオスだったようで(笑)。

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 ちなみに、ここで、たこの耳、心臓、白子など、珍味をいただきました。うみねこさん、ごめんね。(通常は、これらはうみねこさんのごはんとなります。)

 ゆでたてのたこは、ぷりぷりしていてやわらかいです。ちょっと時間をおくと、歯ごたえばっちしに変化するのですが。

 

 ゆでたたこはつるして冷まします。

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□すみれ

 いや~、ここはびっくりです。食べログでも人気ですが、よくわかります。

 

 うにまんぞく丼。

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 生ウニと炙りウニとウニ汁。ごはん少なめで作ってもらったんですが、いや、ウニ、すごいっす。9月に入っていましたが、ここまでウニ食べられるとは。うほー。盛岡だと、ウニがいけるのは5月中旬から8月のお盆まで。このあたりは、6月~9月となっているから、やはりちょっと寒いだね。

 ウニ丼のバリエーションもいくつかあって、お財布とおなかと相談しながらメニューが選べます。

 

 海鮮丼も盛りがすごくておいしそう。海鮮だけでなく、カツ丼なども相当に満足度高いらしい。

 

 夏場は並ばないと入れない、わざわざこのためにくる人もいるとか。うむ、納得かも。

 

 まさに「北海道」を堪能できます。

  

すみれ

〒078-3441 小平町字鬼鹿港町212-4
営業時間 平日 11:00~14:30、17:00~20:00
土日祝 17:00~19:00
定休日 7・8月 無休
電話 0164-57-1451

最北の重要文化財 旧花田家番屋 (北海道留萌郡小平町)

 最北の重要文化財。旧花田家番屋。まさにニシン漁で栄えた「ニシン御殿」です。明治38年頃に建築され、道内で現存する番屋では最大の規模を有し、当時雇い人が200人を超えた大鰊漁家で、見学ができます。

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 メインのフロアに半地下・半2階があります。半地下は資料室になっていて、色々な「本物」がおいてあります。魚を入れて背負うための木の箱とか。 

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 半2階が「寝るところ」だったそうです。もちろん、花田家の方々は畳の上で寝ていたようですが(笑)。まさに「マッサン」で見た通り、出稼ぎできた「若い衆」がここで集団生活をしていたそうです。

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 ニシン漁。明治時代から民間参入で北海道の基幹産業ともなっていたニシン漁。1年のうちの数日の漁で1年を暮らせるぐらいの収入になり、成功した漁業者の「ニシン御殿」が立ち並び、それこそ、町も「酒蔵」ができたりと発展してきていた。それが昭和30年には留萌地方でも激減、昭和32年にはニシン漁は行われなくなったと。その間、わずか2年。どれだけ多くの人が「人生が狂った」のだろうか。

 

 朝ドラの「マッサン」でニシン漁師の熊虎さん家族&ニシン御殿が出てきて、しかし、ニシンが捕れなくなって、結局、その番屋がニッカの発祥の地となるわけだけど。

 

 もともと、ニシンは大漁と不漁とを繰り返していたらしいのだけど、この昭和30年の「激減」からは、まだ回復していない。この原因として、1)海水温の上昇、2)乱獲、3)森林資源の伐採が言われているそうだけど、おそらく最も大きい原因は「乱獲」。魚さんも重要な資源。産卵にきているニシンを根こそぎ捕ってしまえば、そりゃ、減るだろう。間違いなく。

 ちなみに「森林資源の伐採」は、このような木造の巨大な「ニシン御殿」を立てるために、木を切りすぎて、海の状態が変わってしまったから、と言われているそうだ。

 

 魚も資源。当然のことながら、穫りすぎるといなくなってしまう。さんまやウニの不漁や高騰が伝えられる中、海の魚さんたちと共存する仕組みを本気で考えないといけないのだろう、と思いました。私はあまり漁業には詳しくないのだけど。

 

 窓から見る「海」。最盛期には、産卵のためにやってきたニシンで、海が銀色に輝いていたんだそうだ。

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  ここは北海道の西部、日本海に面しています。ということは、日の入りがきれい。残念ながら雲がでてしまいましたが、大海原に日が落ちていく「場」は独特の雰囲気があります。

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 この旧花田家番屋は、北海道留萌郡小平町にあります。「どこ?」という感じですが、北海道の西側(左側)のカーブの途中です。

www.town.obira.hokkaido.jp

 何かがある?とういわけではないんだけど、広い海と山の恵みと食べ物のおいしさと人のやさしさがしみる場所です。漁師町でもあり、農業町でもあります。

 

 旭川の方がアクセスが良いです。札幌からは、高速バスで2時間ぐらいです。日帰りも可能かな。JRで留萌駅まできて、そこからバスでもアクセスできます。ちょうど、この番屋前がバス亭なんですよ。

 

沿岸バス株式会社|札幌・旭川・増毛・留萌・羽幌・遠別・豊富

↑なかなかの萌えっぷり.....(汗)。

 

 日本国内でも、まだまだ行ってみたい場所がたくさんある。素敵な人たちと、おいしいものとの出会いもある。やっぱり旅行は楽しいです。

 

 

 

国稀酒造 (北海道増毛郡増毛町)

 日本最北の地にある「酒蔵」。国稀酒造さん。

 最近、外国人観光客にも人気だという国稀酒造さんまで足を伸ばしてみました。

 

 北海道は広い。移動にはバスが便利。って、いきなり萌バス(笑)。

 

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 「留萌」を経由するかららしい。バスターミナルで待っていて、こんな萌バスがくると、ちょっと驚きます。残念ながら、以前はJRの留萌線増毛駅まできていたのですが、廃線になったとのこと。北海道の電車旅行も早く決行せねば。

 

 この増毛町のあたりは、明治以降、にしん漁で栄えた地域。歴史を感じさせるどっしりとした蔵などが並んでいます。その中の1つ。歴史を感じさせてくれる、けど、しっかりとした木造の建物。

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 当時の面影を感じ取ることができ、なかなか味がある。

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 中を見学させてくれます。今までの歴史や建物の特徴とかを女将さんに説明してもらいました。この女将さんの説明がとても魅力的で。彼女に会いにくるだけでも価値があるかも。

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 撮影スポットも用意してくれている。増毛。御利益がありますように。

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 大きな酒瓶を熊さんに。

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 試飲が圧巻で。ほぼすべての種類のお酒を飲ませてくれます。女将の説明にのっかって、かなり試飲してしまいました(笑)。サービス精神旺盛。

 ということで、「北酔」というしっかりした味のお酒をおみやげに。女将が「ロックでゆっくり飲んでください」と説明していたのですが、それが気に入って。他で見かけないから。

 

 北海道のこのあたりは、メジャーな観光地ではないのだけど、にしん漁で栄えた文化がここそこに残っていて、おもしろいです。もう少しじっくり見て回りたいなぁ、と思いました。

 

 みなさまもご興味があれば、ぜひ。

国稀オンラインショップ

 

 

 

根菜屋 (盛岡)

 大人の隠れ家。根菜屋さん。盛岡駅から徒歩圏内ですが、住宅街にひっそりと存在していながら、いつも「今、お席いっぱい」のお店です。

 

 コースは3500円、4000円の2コース。飲み放題付きで、コースを頼んだ場合は、「お酒の持ち込みはどうぞご自由に」だそうです。(コースでない場合は、1本2000円ほど。)

 

 今回、5名で予約したところ、2階を用意してもらいました。やった。この2階がいいんです、本当に。

 

 玄関で靴を脱いで階段を上がったところにある2階。ここは、基本的にグループ貸し切りです。他の予約との兼ね合いなんでしょうが、3名から12名ぐらいまでだと2階になることがあります。まるで誰かのおうちに遊びにきたみたい。

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 テーブルは3つ、12名ぐらいまでなのかな。テーブルの上には今夜の持ち込み日本酒。日本最北の蔵「国稀酒造」さんの北酔です。味の濃い日本酒で、オンザロックで楽しんでください、とのこと。アルコール度数は高いのですが、すっきりとしていて飲みやすい。ああ、あぶないあぶない。

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 で、飲み物は。生ビールと熱燗以外は「ご自由にどうぞ」。青いケースの中には氷がはいっています。

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 冷蔵庫からも自由にとっていい。

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 ほんと、誰かのおうちでの宅飲み感覚です。お店の方も最低限、配膳の時にしかやってこないし。

 

 3500円のコース。枝豆にしてはおいしいので、おそらくだだちゃ豆

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 これははじめて。ラスクにクリームチーズやらが乗っている。洋酒向き。

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 おでん盛り合わせ。安定のおいしさ。

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 お造り。

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 お新香のあとに。ちょっともの足りないかな、と思っていたら、こちらもお初メニューのカレー。ごはんは玄米です。これでしっかり満腹に。

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 お料理の提供がゆっくりです。2時間半はかかります。量も少ないかもしれません。それでも、この宅飲み感覚は他のお店では味わえない楽しさです。だから、料理重視ではなく、飲み重視、じっくり飲んで語りたい時には、本当に良いお店です。

 

riechan.hatenablog.com

 ちなみに、飲み過ぎた時には、ここで一人反省を。

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根菜屋
岩手県盛岡市大通3-9-29
019-622-6060
17:30~24:00 日・祝お休み

おおみや旅館(蔵王温泉)

 

 久々の山形出張。いつも通り駅前にでも泊まろうかと思っていたのですが、ちょっと思いついて、蔵王温泉まで足を伸ばしてみました。

 アラフィフ世代=蔵王といえばスキーの世代。夜行バスで行くところだったので、実際、山形のどのあたりなのか、よくわっていかなかったりしました。

 

 さて。

 蔵王温泉までのアクセス。山形駅から路線バスで45分ぐらい。1000円。バスは1時間に1本ぐらい出ています。意外と山形市内から近いのね。

山交バス/路線バス時刻表

 

 バスを降りると硫黄のにおい。終点の蔵王温泉バスターミナルから旅館に電話すると、車で迎えにきてくれます。

 おおみや旅館はバスターミナル前の道を上がっていって、ほぼてっぺん。上り坂なので、歩くとちょっと大変かなぁ。小雨が降っていたので、お迎えは助かりました。共同湯の「上の湯」の本当にお隣さん。

 

www.oomiyaryokan.jp

 最近改装されたそうで、館内畳敷き(スリッパを履かない)の畳はきれいでいい香りがして。どこかしこもきれいで気持ちいいです。が。館内はかなりレベルの高い「迷路」でした。

 

 最初、旅館の方が部屋まで案内してくれたのですが、途中で、「これ、迷いそうです」と。何回、角を曲がったか覚えていないし、実際、何度か迷いました。なかなかです。not バリアフリーです。これぞジャパニーズ旅館です。

 

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 でも、館内はきれいにされていて。絵やお花で場所を覚えていただきたいとのこと。

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 ま、一番安いお部屋だったから仕方ないか(笑)。ちゃんと部屋からお風呂やロビーが遠いことも書いてありますし、階段しかないこと、段差があることも明記しています。だから、納得して泊まっているので、問題ないです。

 お部屋は和室。トイレと洗面台が部屋の横についていて、ここがひろいのが日本人好み。広い。食事中にお布団を敷いてくれます。朝はチェックアウトまでそのまま。旅館のサービスとホテルのサービスのいいところどり。

 

 お風呂。

 掛け値なしの源泉掛け流し。きれいに掃除してあります。11時と19時に男女入れ替え。食事前と朝に入浴すると、両方に入れます。この日は、私が旅館に着いた頃から雨が強くなってしまったので、露天風呂には入れなかったのですが、源泉風呂、泡風呂、玉子風呂とゆったりと入ることができました。けど、さすが蔵王温泉。かなり疲れます(笑)。

 雨が降っていたので外出しなかったのですが、すぐ外に共同湯もあります。共同湯用のタオル&かご&下駄セットも貸してくれる。共同湯は200円だけど、フロントでチケットがいただけます。

 

 女性用の浴衣を貸し出してくれたので、浴衣を。ふふ。帯が結べるのだよ。上着きなくても大丈夫なのだよ。

 

 食事。食事処が2箇所用意されていて、部屋に近いところが指定されました。夕食は19時までに入ることが条件となります。

 

 先付け。

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 う。日本酒をあわせたい。ということで、男山のいいやつを。

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 鮮魚のカルパッチョ。お造りの代わり、と言っておりましたが。これもさっぱりいただけました。

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 メインは山形牛の陶板焼き。霜降りの脂があまーくておいしい。この年齢になると、こういうお肉は、ほんと、3きれで十分。ゆっくり堪能しました。 

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 山形名物芋煮。

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 このおつゆが甘辛くておいしかったので、ごはんを頼む。ごはんとお味噌汁が届く。

 

 なんと。箸休め(?)が山形名物冷やしラーメン。ラーメンをおかずにごはんを食べる。高校生男子みたい。

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 デザートはあんころ餅とリンゴ。あんころ餅が上品な甘さでGOOD。リンゴは盛岡リンゴの方がおいしいかな。

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 写真にないけど、これにごはんとお味噌汁とお新香がある。食べた食べた。

 

 私は、時間がかかるけど食べ続ける系のフードファイターなので、会場には誰も居なくなり。それでもきちんと食べきりましたよ。当たり前じゃないですか。

 

 温泉旅館の良いところは、フードファイターとして全力を尽くし、満腹のところで、そのまま部屋に戻ってバタンキューと寝てしまえること。ああ、なんて幸せなんだ。

 

 

 しかし。朝になるとおなかが空く。昨夜食べたものはどこにいったのだろう?ということで、朝ごはん。朝ごはんは7:00、7:30、8:00から開始時間を選べるとのことで、8:00に。朝風呂後に食べに行くと。

 

 しっかりと人の手で料理された朝ごはん。幸せだねぇ。

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 お豆腐。あまくておいしい。

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 温かいお料理。陶板焼きが朝から。バター味。醤油を垂らすと尚よい。

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 ごはんはもちろん山形が誇るつや姫。来月きたら新米なんだろうな。そうしたら、もっと美味しいんだろうなぁ。

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 ごはんが苦手な方用に、パンやサラダも用意されていました。ごはんはおかわり自由。納豆などを追加することもできます。

 

 食後はヨーグルトとコーヒーゼリーをいただき、コーヒーに牛乳をたっぷり注いでカフェオレにしてお部屋に持ち帰り。

 

 非常に満足いたしました。

 お客さんも団体さんがいなくて、みなさん、行儀良くて静か。小さなお子さんも旅館ではお断りしているらしくて、子供が走り回るということもない。外国語が飛び交う、ということもない。小さなお子さん連れや団体さんは、系列のホテルの方にお願いしているらしい。この区分けがいいのだと思う。

 

 

 紅葉のシーズンにはまだ早くて、連休前で、お部屋おまかせ直前割でとっても安く泊まれたので、すんごくお得感あります。やっぱり温泉旅館、いいなぁ。また泊まりに来よう。

 

 

サッポロッジ SappoLodge (札幌のゲストハウス)

 先日の札幌での宿泊先の1つ。SappoLodgeさん。

 千歳空港からバスで「南3条すすきの」で降りて、歩いて5分ぐらいかな。地下鉄の豊水すすきの駅が最寄り。フラットな道なので、キャリーをひいても大丈夫。すすきのからすぐ近くなのに、ちょっと1本道路を挟んで、いきなり落ち着いた雰囲気になります。

 

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 ロッジというだけあって、内装も山小屋風。こだわりのアウトドア派マスターが迎えてくれます。

 

 ここは比較的こじんまりした「ゲストハウス」。エレベーターはありません。階段のみ、それが自然なぐらいの規模です。手作り風のベッドは、幅が広くて、横にキャリーケースを置いても余裕があるぐらい。カーテンで仕切れるし、天井が高いし、窓もあったし、布団も固すぎずやわらかすぎず快適。知らなかったんだけど、マスター、相当の山男のようだ。

 

 1階は食事ができるバーになっています。到着が遅めだったので、一人でわざわざ街中でるのもめんどくさいし、マスターが「おいしいよ」とすすめてくれるし。荷物を片付けたところで1階に降りてきました。

 

 このバーがいい。

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 お店のスタッフ全員で、お客さんが一人にならないように気を配ってくれる。旅先では、どうしても一人でごはんになることがあるのだけど、ここなら、一人の方が楽しめるかもしれない。

 

 生ビールもきんきんに冷えたジョッキで。

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 お料理も本格的。地元の食材を使って、ちょっとイタリアンテイストを加えて。

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 マスターの気分が良いと、秘蔵の日本酒がでてくる(笑)。

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 最初、偶然かと思ったんだけど、本当に「一人」にならないようにスタッフが声を掛けてくれたり、カウンターを勧めてくれたり、本当に本当に気を配ってくれる。私も、隣の人やその仲間の人などと相当に楽しくすごすことができました。

 

 後で知ったのだけど、山登りが好きな方、アウトドアが好きな方、音楽が好きな方が多く集まるようです。音楽を生業になされている方たちと色々と会話。日常生活で出会うことはまずないだろう...方々と会話を楽しめるなんて、思っていなかった。

 

 私は明日があるので、11時すぎに失礼したけれども、彼らは2時ごろから街中に出て、6時ごろに帰ってきていました(笑)。

 

 確かに、このバーがうるさい、という書き込みを見たし、実際、音は響いてくるのだけれども、自分が楽しくすごした後なら気にならない。ので、ここにきたら、「楽しんでしまう」のが得策だと思います。

 

 ここもストーブがあるので、真冬の停電でもなんとかなる、きっと。

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 朝の光で見るとこんな感じ。

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 最寄り駅は豊水すすきのなんだけど、ここは階段しかないので、荷物がでかいときの札幌駅までの移動はどうするのがいいんだろう。

 

 

 こだわりアウトドア派マスターのこだわりゲストハウス。ゲストを全力でもてなすスタッフたち。これは楽しい。滞在そのものが楽しい。一人で移動することが多いので、時にはこーいうゲストハウスでの滞在も楽しんでみたい、と、素直に思いました。

 

 

 ちなみに。おそらく被災した時の滞在がここであっても、相当に快適だっただろうと推察されます。上記で一緒だった方が同じように地震で帰れなくなってましたが、当然、追い出されるなんてことはなく、楽しそうに滞在されていました。

 

 で。次の週に広島でテレビを見ていたら、マスター登場。お客さんがさっぱりなんだそうだ。北海道の主要産業は観光だし、これからいい季節だし。みなさん、こういうゲストハウスの滞在を楽しむような旅はいかがでしょうか。たぶん、被災しても大丈夫ですよ?!

 

SappoLodge

北海道札幌市中央区南5条東1丁目1-4

SappoLodge | 札幌のゲストハウス

山田八幡宮例大祭 (岩手県下閉伊郡山田町)

 9月の連休(9月16日)に、三陸沿岸の山田町の「山田まつり」(山田八幡宮例大祭もしくは山田八幡宮神幸祭)に学生さんたちと参加してきました。人手が足りない、ということでのお手伝いです。

 

 山田町というところは、震災後の津波と火事で本当に「何もなくなった」町の1つです。今回、改めて町の中を歩く機会をいただき、復興の力を感じるとともに、ここまで7年以上かかったことについても、考えることが多かったです。

 

 さて。山田八幡宮。山田町の観光情報サイトによると、

源義経の身代わりで討ち死にした佐藤継信の守り神(清水観音)を祀る山田八幡宮の歴史と伝統の祭りで、山田最大の祭りです。町を神輿が練り歩き、八幡大神楽や八幡鹿舞、そして東北を代表する郷土芸能「山田境田虎舞」が奉納されます。」

だそうです。

 なんでも、「通りを縦横無尽に駆け回る暴れ神輿が魅力」なんだそうで、最後、この神輿を高台にある八幡宮まで担ぎ上げておしまい。しかし、思った以上に「町全体」がお祭りになるので、わざわざ見に行く価値があります。

 

 山田八幡宮の入り口。とーってもよい天気。まだ結構朝早いのに、お祭りモード満開。ここから「暴れ神輿」が降りてきて、町内を走り回って、また登ることになります。

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  学生さんたちも出発です。今回は、十二支会のお手伝いで、十二支+四神と銅鑼と旗をかついでの「練り歩き」です。

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 他にも様々な団体(?)が練り歩いています。それぞれ、お店やおうちの前で神楽や舞を披露し、ご祝儀やご祝酒をいただいています。

 

 小規模な神楽の団体。若い人たちが自然に太鼓叩いたり舞を舞ったりするのが不思議な感じ。ここの跡継ぎさんなんでしょうね。

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 虎舞。これは生でみるとかなりの迫力です。

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 船の上でも。

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 「暴れ神輿」きたっ!

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 写真じゃよくわからないんですが、これ、走ってきてくるくるまわって走って去って行きました。すごい迫力。

 

 をを。あまり期待していなかったのですが、これはおもしろい。お祭りやカーニバルって、大きすぎるものよりも、小さいものの方が原点が感じられておもしろい、ことがある。そんな感じ。盛岡の秋祭りの山車は豪華だけど、一軒一軒の普通のおうちをまわるような文化はさすがに残っていない。けれども、山田町は一軒一軒のおうちをまわっているし、おうちの方も、特に商売等をしていなくても、きちんとお迎えしてご祝儀をお渡ししている。

 

 この、着飾って(?)音楽を奏でながら(?)隊列を組んでの「練り歩き」は、ほぼ中南米のカーニバルと同じ、に思えます。カーニバルも、参加できるトリニダード・トバゴのもよかったけれども、手作り感あふれるドミニカ国のは本当に興味深くておもしろかった。のに近い感じ。

 

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 私自身は、東京郊外の新興住宅地で育ったから、こんな文化はなく、とてもうらやましい。と同時に、このグローバル化の波の中で、今後、この文化はどうなるんだろう。今、太鼓を叩いたり舞ったりしている若い人たちが、グローバル化の波に取り残されることのないように、ちょっとだけ、そういう思いが頭をよぎりました。

 

 山田町の唯一の駅。陸中山田駅になる予定の駅。ほぼできあがっています。来年の3月に汽車が通る予定。

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 2012年12月2日に撮った同じ場所。津波に加えて火事でほとんどを失った場所。んでも、もう一度汽車が通るまでに「8年」かかるということ。そして。もっと難しいのは、この汽車を使う人たちがいるのか。運営が成り立つのか。地方の復興の難しさが突きつけられます。

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 住宅地の造成も進み、新築の家がどんどん建っています。建築中の家っていいね、幸せって感じだ。防潮堤で海が見えなくなってしまったけれども。

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 今回、十二支会のお手伝いをさせていただいたのですが、人手不足、後継者不足は否めません。これからどうしていくのか。この目でしっかり見届けて、考えていきたいと思います。

 

 山田町のみなさま、本当にありがとうございました。