filo フィーロ(盛岡)
年末のご挨拶に。中の橋のfiloさんに。
さすがにイタリアンのコースを食べる機会はないのですが、最近、アッサジーニコースという、小皿中心のコースを作ってくれたので、このアッサジーニコースにメインを何かお願いしよう、という魂胆で訪問。
アッサジーニコースはカウンター用のメニューなのですが、クリスマスあけ年末直前でお席に余裕があったとのことで、2階でいただくことができました。ラッキー。
アッサジーニとは、いわゆるイタリアンのコースではなく、小皿で次々に料理を出して、パスタでしめるタイプの、少しカジュアルなコース。さらに、クリスマスメニューで出されていたという「ニホンジカ」のメインをお願いしてみました。楽しみ。
フロアを担当されているのはソムリエさん。なので、ワインは、泡・白・赤の3杯で料理にあわせておまかせ♪と頼んでみました。
最初は泡。シャンパンなどと同じ製法で丁寧に作られているスプマンテ。さっぱりさらさらとしていておいしい。
小皿料理が次々とでてきます。何度か説明されているけど、覚えられない(笑)。手前がひよこ豆で作られたもので、奥はイタリアンオムレツ。牡蠣入り。
パテ。これ、お口の中でほろりととろけて本当においしい。
カリフラワーのステーキ。オリエンタルなソースが食欲をそそります。
レバームース。ドライフルーツがたっぷり入ったパンとともに。
白ワイン。山形のぶどうを滋賀でワインに。ヒトミワイナリーさんの白ワイン。おどろくほどの飲みやすさ。料理をまったく邪魔せず、引き立てる。女性向け。
トリッパのトマト煮込み。安定のおいしさ。
マッシュルームのソテー。こんなに甘くなるんだ。ほー。
鶏肉のチューリップ。熱々を手づかみでかじりついちゃいます。
ここまででもかなり満足度が高いんですが。
パスタとメインとどちらを先にするかを相談して、日本女性としては、メインを先に。イタリアンのコースって、パスタが先なんだけど、日本女性の胃袋だとパスタで完了してしまう...。
ワインはイタリアンワインの赤。イタリアンワインの普及のために安く出せているものだとのこと。私は赤ワインは体質的に当たり外れがあるのだけど、こうやって選んでもらった赤ワインは大丈夫。赤のしっかりした味を残しつつ、すごく喉通りのよいワインです。
じゃーん。今日のメイン、ニホンジカです。根セロリと玉ねぎの付け合わせ、そしてベリーのソース。
これがねぇ、驚きなのよ。フォークで触るとぷりぷりしているの。こんな感触、はじめて。filoさんはナイフを選ばせてくれるぐらいカトラリーにこだわっているお店なんだけど、そのナイフで切って口に運ぶと。するするっとストレスなく吸い込まれていくの。びっくりだわ。お肉って、やっぱり、ちょっと食べるのにストレスがかかるのだけど、それが一切ないの。吸い込まれていくような感じなの。単に柔らかいとも違って、なんだろう。味もまったくひっかかりがないの。すうーっと吸い込まれていくの。
このお肉は、間違いなく私の隅々までわたって血肉になると信じられる。そんな感じ。驚き。
お肉をいただく、ということはそういうことだもんね。鹿さん。あなたのお肉はすごく丁寧に処理されて料理されて私の口に入って、私の血肉になってくれる。ありがとう。
最後、〆はパスタ。イノシシのお肉だそうだけど、こちらもさらっといただけました。
ああ、満足。
これはおいしいものをいただきました。量も十分だし、満足度も高いです。ちなみに、これだけいただいて、ワイン込みで8000円でお釣りが来ました....大丈夫ですか?と心配しちゃいます。
これは本当においしい。また食べにきます。よろしくお願いします。