花巻市の助成金を活用して、今日は台温泉へ。いわゆる「花巻温泉」のさらに奥の「行き止まり」にある台温泉。絵に描いたような「ひなびた温泉街」です。
花巻駅からは路線バスで台温泉まで。台温泉が終点になりますが、そこからぐるっと細い道に両側に温泉旅館。温泉旅館しかない。食事処も居酒屋もお土産屋さんもなく温泉旅館のみ。なかなか突き抜けた感じ。
自炊温泉とは、おそらく湯治場じゃないのかな、と思います。格安で泊まれて温泉に入って食事は自分で作る。台所も用意されている。もしかしたら、これからは湯治宿がはやってくるかも!
今日の宿泊は中嶋旅館さん。歴史的な建物が素敵と聞いておりましたが。やっぱり素敵。雨降っていたけど、それはそれでいい雰囲気。
昔ながらの旅館という感じで、担当の仲居さんに案内されてお部屋に。すでにお布団が敷いてありますが、コンパクトに必要なものがそろったお部屋で快適そう。暖房もFFファンヒーターなので、つけたまま寝ても大丈夫だと。
きょ~。マッサージ椅子がある。これで一人でも退屈しなーい。
浴衣に羽織りにバスタオルにタオルに歯ブラシ。浴衣の生地もしっかりしており、いい浴衣。
ドライヤーも部屋にありました。このコードホルダー、空気清浄機やあんどんのコードもホルダーしておりましたが、トイレットペーパーの芯に千代紙を貼ったもの。これは便利。トイレットペーパーの芯のままだとあれだけど、千代紙を貼っているので、この歴史的な建物によくあっている。
けど、ブラシがない。ブラシは持参した方がよいかな。
トイレと洗面所は部屋の外に。スリッパの数で先客の状況がわかるので、様子をみてトイレを利用。洗面所は1階に。洗濯機もあったから、長くいることもできそうな感じ。そもそも湯治場だもんねぇ。
木造の建物は部屋の配置が工夫されていて、できる限り隣り合わないように作られているのに驚き。もちろん木造だから音は響くのだけど、それほど他の部屋が気になることはありませんでした。
さて。食事。なんと部屋食。お一人様だと部屋食なんだそうだ。ラッキー。部屋には冷蔵庫もあるので、お一人様の場合は、お酒等は事前に買って持って来ちゃうのがよさそう。
いやー、もう、座卓に並べてくださるのですよ。まったく。
左端は茶碗蒸しと豚の角煮。茶碗蒸しは熱々。
右端のお魚は、唐揚げた後に出汁に浸っていて、美味しい。
メインは白金豚の陶板焼き。お野菜たっぷりボリュームあります。白金豚が分厚くて脂が甘くておいしい。ごまソースにつけていただきます。
量は(かなり量を食べられる私からみて)ちょうど良い感じ。実はお米のごはんが本当に美味しくて。多分、それで誰もが満腹になれると思う。
テレビを見ながらのんびりといただく部屋食。これも楽しいよね。
食べ終わったら、内線をかけると下げにきてくれます。
さて。温泉。これだけ古くから温泉旅館が建ち並ぶということは、そこかしこから温泉が湧き出してくる場所だということ。もちろん源泉掛け流しなんて当たり前。だと聞いておりましたが。
この木造のしゃれた建物の地下に。地下に温泉があるの?!
男湯と女湯は、時間帯で交代します。夜の19時30~22時30分が右側が女性になります。到着後すぐに左側の大理石風呂へ。
あけるとすぐ「脱衣所」が。ここが脱衣に特化しており、他に何もない!のがいかにも温泉旅館。そして、ドアを開けるとさらに階段。手すりがあるけど、滑りそう。そこまで下におりてやっとお風呂。
大理石風呂。台温泉は熱いときいておりましたが、やっぱり熱いです。源泉掛け流しと行きたいところですが、残念ながら、水道水を加水。そこから少し湯もみしてなんとか入れる感じ。
さて、右側の岩風呂。ここは名物だそうで、担当の仲居さんもおすすめしておりました。
なるほどね。こちらは大理石風呂より広いので、いい感じにお湯が冷めて適温。気持ちよく入れる感じ。さらに深いので、自分が歩いて湯もみ。楽しいぞ。
こんな地下に、まるで神殿のようなたかーい天井のスペースがあってお風呂があるなんて。お風呂があるところに旅館を建てたのだろうけれども、すごいなぁ。うー、女性の時間が限られているのが残念。
お風呂場にはシャワーもあり、シャンプー&リンス&洗顔料、洗面所には化粧水もあるので、忘れてきても大丈夫。
さて、朝ごはん。こちらも部屋に持ってきてくれます。
朝ごはんもお米のごはんが美味しくて。たまりませんて。
岩手県民になって17年目になるけど、はじめてきた台温泉。ここはすごい。他の旅館にも泊まってみたいという欲がむくむく(笑)。電車とバスで1時間ちょっとで、意外と近いし。新しい楽しみ発見!という感じです。
ピリッと熱い温泉は、ほんとうにそのまんま。これこそ温泉!ですよ。ザ・温泉。