Rie’s diary

おいしいものと旅行が大好きです。

流氷 (知床・ウトロ温泉)

 北海道へ移住してきたものとしては、やはり流氷を見てみたいという思うのです。ですけれども、冬は入試業務が入ることがあるので、なんとなく旅行しにくいんです。また、今年は、共通テスト、前期、後期、大学院修・博、博士にいたっては試験問題の作題に口頭試問もあって、入試担当フルコース。こんなことは通常はないのだけど。

 

 なので、旅行は無理だろうと思っていたのだけど。

 

 スケジュールをにらめっこしながら、なんとか3日間(2/26-2/28)確保できそうなところを発見!そもそも今年の入試は土日なのだから代休があってしかるべきなのだけれども。

 そして、直前まで何かあってキャンセルの可能性もあるし、そもそも誰かとスケジュールを調整することは無理だと判断して、一人で旅立ちました!

 

 乗り鉄としては電車で行きたいのだけど、ここはショートカット。ちょっと時間節約。丘珠空港から女満別空港へ飛行機。

 プロペラ機、かわいい。

 

 

 プロペラ機に乗るのは久しぶりすぎて。プロペラが回り出したところで、胸が高鳴りすぎて倒れるんじゃないかと思ってしまいました(笑)。飛行機大好き。

 

 女満別空港からはバスでまずは網走流氷観光砕氷船おーろら乗り場へ。この時点では流氷は遙か彼方。おーろら号にも乗りたかったんだけど、混雑具合を見て、こちらにしなくてよかったかも。たくさんの観光の方が並んでおりました。

 

 そこから網走駅へ。

 

 

 お目当てはJRの「流氷物語号」です。本日最終日ということで、お見送り隊が。

 自由席もありますが、大人ですから、指定席をゲット。流氷側の席は指定席となっておりました。

 


 

 地元の大学生さんたちによるガイドで楽しく乗車。途中下車できるところもあります。そして、最初は流氷見えなくて諦めかけたのですが...、途中から流氷が!!!

 

 


 楽しい時間はあっという間。網走から知床斜里に到着。

 

 

 ここからバスでウトロ温泉へ。

 いや、ま、びっくりしました。バスで約1時間。ウトロ温泉まで来てみたら。

 流氷が水平線までぎっちり詰まってる。何これ。ウトロってこんなんなの???

 

 

 本日のお宿はホテル季風クラブ知床さん。事前に電話しておくと、バス停まで迎えにきてくれます。目の前がすぐ流氷で、こじんまりしているけれども、必要なものがすべて揃っている感じが快適な滞在。

 

www.kifuu.com

 

 一日目の夜ごはん。オイルフォンジュかと思ったのだけど、衣をつけて天ぷらフォンジュ。ああ、オイルフォンジュを久々に食べたくなった。

 ここは知床の日本酒と共に。

 

 

 メインの焼き物。お魚を選ぶことができます。

 



 夜に貸し切り露天風呂の予約をしていたのだけど、食後、うっかり寝てしまって電話をいただいて起きる。寒いけど、露天風呂素敵。

 

 さて。朝ごはん。

 お野菜たっぷりの満足朝ごはん。私はビュッフェ形式だと食べ過ぎてしまうので、この方が良い。

 

 



 ということで、おなかもいっぱいになったところでお外に散歩へ。

 今回、なかなか予定が決まらなかったこともあって、現地ツアーは頼んでいなかったのだけど、流氷ウォークが大人気。あちこちでドライスーツに身を包んだ観光客さんたちが歩いています。

 

 流氷ダイビングもできるみたい。

 

 しっかし。本当に水平線までぎっちり流氷。そして良い天気。

 

 


 お散歩途中でおじさんに教えてもらう。羅臼岳もくっきり。

 



 一通り散歩したところで、お隣の海に桂田さんの日帰り温泉で露天風呂を楽しみながら夕暮れを待つ。

 

www.shiretoko-hotel.jp

 

 帰り道。流氷の海に日が沈む。

 

 

 

 

 ああ、来てよかった。自然が織りなす芸術作品。この目で見られて良かった。

 

 

 二日目の夜ごはん。お野菜たっぷり健康的。

 

 

 夜の露天風呂からは、北斗七星がとてもきれいに見える。

 おやすみなさい。

 

 翌朝ごはん。おかずの品数も多くて、大満足。

 

 

 さて。帰ります。

 ここからバスターミナルまで送ってもらって、バスで知床斜里へ。少し待ち時間が発生するけれども、お目当ての電車を待ちます。

 

 

 

 網走-釧路を結ぶしれとこ摩周号。

 釧路湿原をつっきって走るので、乗りごたえあります!

 

 

 とてもあたたかな日で、釧路なのにプラス6度。雪、溶けちゃうよ。

 釧路駅からはバスで釧路空港へ。今度は釧路から丘珠に飛びます。到着機遅れで少し遅くなりましたが、冬にここまで特に問題なく移動できたことの方がラッキー。

 

 またしてもぷろぺら機。かわいい。

 

 

 

 ということで、2泊3日の流氷を見る旅、無事帰宅。

 いいなぁ、ウトロ。一面の流氷の海。毎年行きたい。来年はアクティビティも楽しみたい。さすが北海道。

 

 そして。帰ってからそのままワイン会へ(笑)。

 

  

わかさぎ釣り (三笠市・桂沢湖)

 わかさぎ釣りといえば、岩手県の岩洞湖が有名なのですが、近くを通る機会はあったものの、ご縁がなくそのまま北海道へ。でも、わかさぎ釣りも行ってみたいと思っていたところ、畑の中のレストランEKARAさんのとても素敵なツアーを発見。

 せっかくの北国暮らし、参加してみることにしました。

 

r.goope.jp

 

 集合は岩見沢駅9時。この時期、JRの運行が心配だったのですが...、天気予報とにらめっこしてJRにするかバスにするか。濃霧で少し遅れたものの、JRで無事に到着しました。

 岩見沢駅には、EKARAの代表の鈴木さんがハイエースで迎えにきてくれています。今日はよろしくお願いします。

 岩見沢、三笠の市街地を通り過ぎて、どんどん山の中へ。1時間ほどのドライブ。

 

 自然のまっただ中。

 桂沢湖氷上わかさぎ釣りは観光化されていなくて、地元の人たちが楽しむためのもの。テントも釣り道具も持参が基本で、今回は鈴木さんが用意してくれていました。けど、風もなくそれほど寒くもなかったので、テントは立てずにやわらかな冬の陽ざしをあびながら釣ることにしました。

 

 

 氷の上にはこのように四角い穴があって。木の蓋を開けて釣りをします。

 

 

 

 なんか、湖の中に頭を突っ込む自分の姿がリアルに想像できてしまい。。。(汗)

 

 

 

 観光用ではないがちの釣りなので、なかなか釣れない(汗)。

 きましたー!記念すべき最初の1匹です!やったー!

 

 

 

 鈴木さんからは、底の方のわかさぎを狙うように言われたのだけど。上の方に冷やかしにきているわかさぎさんたちがいたので、試しに狙ってみたところ。

 

 大ヒット!2匹同時に釣れているの、わかりますか??

 

 

 この、水の中をじーっと見つめて、狙いを定めたわかさぎを攻めていくのは、子供がよく使う手法らしいです(笑)。

 

 がちのわかさぎ釣りの場合、時期(1月末ぐらい)&時間(それこそ9時に撤収するぐらい)がもっと早いらしいです。なんだかんだって今回も観光ツアーですね。

 

 しかし。わかさぎ釣りと言えば餌。餌も自分で付けましたよ。指痛くしながら。

 



 3人でがんばった成果。

 桂沢湖ダム湖なんだそうですが、生活排水が入らないので、小ぶりだけれども美味しいわかさぎが育つんだそうです。しかし、自然のまっただ中でわかさぎに対峙する静かな時間、これははやりの言葉でいうとマインドフルネスですね。

 

 

 さて。お昼になったので移動。

 このツアーのすごいところは、ここからエカラさんランチになるところなのです!

 駅まで送迎付きでJRで来ているので、ということはですよ、ワインが飲めちゃうのですよ。ハンドルキーパーがいらないのです!

 

 ということで、空知ワイン赤白飲み比べをつけて。

 

 

 おしゃれ前菜。空知の恵まれた食材を丁寧に。

 

 先ほどのわかさぎはシェフがフリットに。贅沢。

 なので、釣れなかったらどうしよう、このサイズだと天かすになっちゃう!という話題は何度も(笑)。

 

 

 

 二人だったので、パスタとピザと両方を。パスタは2種類の味を1つのピザにあわせてもらいました。メニューの写真も撮っておけばよかった。

 

 

 

 多分、鈴木農園のカボチャのパスタ。

 

 

 あんまり写真映えしないけど、美味しい。多分4種類のチーズのピザに蜂蜜つきと、この地味な方はなんだっけ。

 

 朝から寒いところで動いたので、もう気持ちよくてすぐ寝られそうな状態に。

 でも。デザートもついている。

 

 

 

 今は冬なので真っ白だけど、緑の季節になったら、緑が目に痛いぐらいなんだろうなぁ。楽しみ。

 

 

 食事の後は、再び鈴木さんに岩見沢駅まで送ってもらいました。とにかく贅沢。そして、気兼ねなくワインが飲める!

 一組に代表の鈴木さんがついてくれて、エカラさんのランチついて、それで一人8800円なんだから、このツアーを知ってしまうと、他の選択肢はないな。

 

 そして、緑の季節の再訪を誓って。

 そして、エカラさんの挑戦に敬意を表して。また遊びにきます!

 

 

 

 

 

 

真心庵 天真 (札幌・円山)

 天ぷらとワインの会にお誘いいただき、参加してきました。

 場所は天ぷらの天真さん。うちから歩けるのではないかと思い、バスに乗りなさいというアドバイスにも関わらず?天気も悪くなかったので歩いてみました。一応、余裕をみて1時間前におうちをでて、余裕で到着(笑)。車に乗らない人なので、歩かないとますます土地勘がつかないからね。

 

 とはいえ。入り口はわかりにくいです。さかな・真心庵さんの入り口とは別の少し入ったところにあります。

 

 

 

 カウンターのみ10席。贅沢な空間。

 特に窓からの景色が素敵。これはどなたかいらしてくれたら連れて行かねば。

 

 

 最初のワイン。マグナムボトルのシャンパーニュ。私はかなりワインに詳しくないのですが、美味しかった...。

 



 天ぷらがはじまる前に。えーん、メモがない(涙)。

 



 天ぷら。最初は車エビの足の部分。

 ポリポリとお塩でいただきます。

 


 

 次に車海老本体。海老はお塩で。と、高校生の頃の塾の先生に習った。こういうことはよく覚えているなぁ(笑)。この塾の先生には、アルバイトで入っていた頃にいろんなものを食べさせてもらっていました。この頃からそーいう資質があったらしいです。別にそれで何か見返りを求められたりということもなく。というところも含めて。

 

 

 そして。メモにはこのあと、もんごういか、東京湾のキス、あなご、なすと書かれているのに、今度は写真がない!なんてこと。というか、私、完全に舞い上がっておりますね(汗)。

 

 塩だけでなく、天つゆと大根おろし(食べ放題)がたっぷりあるので、一口目は塩、その次は大根おろし、最後は天つゆという食べ方もできます。

 気を取り直して。

 特別メニュー。お口直しに。カプレーゼかな。

 

 

 時期ですからね。大好きな山菜の天ぷら。こごみとたらのめ。

 たらのめの天ぷらって、なんて美味しいんだろう。誰が考え出したんだろう。って思う。

 

 

 しいたけさん。しいたけはワインに合わせにくいのだけど、赤でがっつり。

 

 

 ホタテさん。大葉で巻いて一手間。

 

 


 こだわりのワインは、、美味しいで終わってしまう(笑)。

 



 こちらも特別メニュー。美蘭牛の天ぷら。きれいな赤身。今度はローストで食べてみたい。短角牛ラブな私ですが、北海道の畜産も勉強しよう。

 

 


 なんかもうわからない(笑)。

 

 


 炊きたてのごはんに天丼。お味噌汁。

 日本人の大好きな味。落ち着きますね。

 

 

 楽しい時間も終わりが近い。抹茶のくずまんじゅうと珈琲。

 

 

 今日も美味しくいただきました。

 



 さて。こんなに写真取り損ねているのに記事にしておこうと思った理由。それは、ここの地下にあるワインセラーの存在です。

 

 入り口入ったあたりから地下が見えるのですが。

 

 

 このように立派なワインセラー。中に入って見せてもらうこともできます。

 今回はここから選んだわけではないので、ラインナップはわからないのですが...、ご紹介いただいた方々は褒めていらしたので、良いんだと思います。

 

 


 この非日常感がなんとも楽しい。

 ランチであればなんとか出せる範囲内なので、札幌にいらしたらご案内いたします。ぜひぜひご連絡くださいませー。

 

www.shinshinan-tenshin.com

 

シャンパーニュと天ぷらの夕べ (札幌・てんぷら松)

 シャンパーニュと天ぷらの夕べ。

 なんて素敵な響き。美味しい天ぷらを久しく食べていない。

 ということで、すすきのにあるのにとてもリーズナブルで美味しい天ぷらをいただける天ぷら松さんでの新年会です。

 

 

 今日のテーマはシャンパーニュと天ぷら。おそらく天ぷらの塩にはシャンパーニュ、つゆには赤があうだろうとのセレクション。期待が高まります。

 

 

 いただいたリストによると。

 カナール・デュシェーヌさんの

 ・ブリュット N.V.

 ・キュヴェ レオニー N.V.

 ・キュヴェ レオニー ロゼ N.V.

 ・シャルル7世 ブラン・ド・ブラン N.V.

 ・キュヴェ Ⅴ ブラン・ド・ノワール ブリュット・ナチュール  2012

 ジュラール・ラフェさんの

 ・ブルゴーニュ ルージュ 2020

 ・ジュヴレ・シャンベルタン 2020

 ・シャンボール・ミュジニー 2020

というラインナップ。

 

 そして、最初にお吸い物。最強寒波が来ている中だったので、暖まる。

 

 

 さて。天ぷらです。

 感じの良い女将が揚げてくれます。

 

 一品目はちか。ちかって何??

 北海道でよくとれるお魚で、ワカサギのような味がすると。なるほど。

 

 

 お塩とおつゆと両方で味わう。シャンパーニュが美味しい!

 

 二品目は菜の花。春の香り。

 

 

 塩でシャンパーニュかな。

 三品目は海老。塩でしょう。

 

 

 といいながら、最後おつゆにつけて赤ワインで味わう。

 

 そしてここで大根のサラダ。

 このドレッシングが。びっくりするほど美味しい!

 

 

 そして。

 赤ワイン用のブルゴーニュグラスにシャンパーニュを入れると。白ワインになることを発見(笑)。

 

 こちらも箸休め。上州葱。味付け済み。

 

 

 赤ワインでもシャンパーニュでも。とにかく良いです。

 

 帆立。ふっくらぷるん。

 

 

 うむー。塩もつゆも赤も泡も一緒くた。

 

 しいたけ。

 

 

 しいたけとワインは難しい。けど、これはつゆにつけて赤ワイン。うん、美味しい。

 

 鯛の大葉巻き。

 これは塩?

 

 

 この頃になると味がわからない(笑)。

 

 最後は穴子。ふっくら。

 

 

 塩とつゆとでそれぞれいただいて。泡と赤で美味しくいただいたので、良しとします。

 

 最後は天茶をいただきました。天丼とお味噌汁という組み合わせもできます。

 

 

 いやぁ、今日もよく飲みました。

 

 

 しかし、とっても素敵なお店で。そんなに高すぎなくて、普段使いできるところが何より。いいお店を知ることができてうれしい!

 

 

 

 

 その後。

 

 最強寒波がきていて、とんでもなく寒い夜のすすきのを。

 なぜか次のお店へ。

 私はここに自力で行ける気がしないのだけれども、ワインもお料理もすんごいので、そのうちまとめたいと思います。

 

 

 

 ビストロポワルさんというみたいです。店主さんのインパクトが強いので、忘れられない(笑)。

 

 

 

 

忘年ワイン会 - 世界で活躍する日本人醸造家(札幌・Food Craftory Amoir)

 いつもお世話になっているワイン会の忘年会。

 日程によっては諦めなければならないかと思っていましたが、なんともちょうど口頭試問の日になったので、勝手に打ち上げとなりました。

 

 今日のお題は世界で活躍する日本人醸造家。そう、日本人は世界中のあちこちで活躍されているのですよね。

 

 本日の会場。Food Craftory Amoirさん。

 見逃してしまうところだった。

 

 

 そして、忘年会のゲームとして、最初にブラインドだって。でも、とにかく語彙がないから、葡萄の種類も何もわからないから。思いつき大作戦??

 けど、この白ワイン。最初は葡萄の皮のような苦みが最後に残ったのだけど、温度があがってきたら、マイルドに。そして一皿目のゆり根の甘さによくあう。

 

 さて、乾杯は仲田晃司さんのフランス・ブルゴーニュの泡。

 口頭試問修了おめでとうございまーす!と、自分の都合で勝手にお祝い。

 

 

 一皿目。

 占冠:ゆり根 すり流し

 甘エビ 利尻昆布&鮪節

 

 

 器に目を奪われてしまいますが。ゆり根の甘さがまったり良い感じに。そして、ブラインドの白ワインがそれをまろやかに包む。素敵なマリアージュ

 

 二皿目。

 愛媛:縞鰺 あぶり焼き

    すだち 柑橘エキス ハーブ ライム

 

 

 さっぱりしていて食が進む。

 2つめの白ワイン。徳岡史子さんのドイツ・リースリングの白ワイン。

 

 

 さて、ここで三皿目はなんと。

 羅臼:真鱈白子 フリット

    じゃがバター あおさ海苔 旨味ナージュ

 

 

 このね、敷いてあるソースが本当に美味しくて。白子を崩しながら一緒に食べるのだけど。そういえば雲丹にも青さがあったはずで、海の物を美味しくしてくれるのかもしれない。

 

 次は佐藤圭史さんの南アフリカの白。葡萄の品種がシュナン・ブラン。お初にお目にかかかります。

 

 

 

 お次の一皿は。

 音更:根セロリ&ポワロー葱 ポタージュ

    赤海老 桜海老 シュリンプリゾット 海老エキス

 

 

 不思議な組み合わせ。でも、見事に調和。

 

 次はラドクリフ敦子さんのオーストラリアのシャルドネ。白。

 

 

 南アフリカとかオーストラリアとか。いわゆる第三世界ワイン。なんとなく日本人が活躍できそうな立ち位置に感じる。

 

 愛媛:真鯛 ムニエル

    幻味舞茸 発酵梅味噌クリーム いくら ヒメレモン

 

 

 このお皿の使い方がね。でかいお皿で真ん中にはのせないのは、おそらくシェフのこだわり。わからないけど。

 

 中野雄輝さんの宮城県ロゼワイン。微発泡の昼さがりワイン。

 ああ、これは典型的な昼下がりワイン。昼下がりの公園で美味しいパンを食べながら友達とおしゃべり。を演出してくれる。

 

 

 

 というところでメイン。鹿のグリエ。

 白糟:蝦夷鹿 グリエ

    ビーツ 梅 フランボワーズ トレヴィス 紫紫蘇 ピンクペッパー

 

 

 ピンクで決めてきました!

 それならば赤で。

 

 栗山明子さんのフランス・ブルゴーニュの赤。

 

 

 そして、百合草梨紗さんのフランス・ボルドーの赤。

 

 

 この鹿肉のグリエだとボルドーかなぁ。華やかなブルゴーニュとどっしりとしたボルドーと。両方とも特徴をよく表していたと思います。

 

 さて。ブライドワインの正体は。

 

 

 伊藤啓孝さんのフランス・ブルゴーニュの白。品種はアリゴテ。知りませんよ、アリゴテ。

 

 そして、なぜか「フランス」だけがあたってしまったことによって、プレゼントのワインもいただいてしまいました(汗)。

 こちらも日本人醸造家。三澤彩奈さんのグリド甲州。山梨の白ワイン。

 

 

 楽しすぎる時間は過ぎ去るのもはやい。

 

 最後はデザート。

 愛媛:岩城島 まどんなちゃん

    エルダーフラワー バニラ ミント

 

 

 お料理。ベースはフレンチなのかな、と思うのだけど、日本人が好みそうな絶妙な組み合わせと味付けが美味しかった。何かの時にまた遊びにきます。

 

 今夜もいっぱい飲みました。

 

 

 いや、ほんとに、D論口頭試問を修了した私のためにありがとうございます(嘘)。

 まったくたまたまなんですけど、なんかとってもうれしかった。

 

 今後もよろしくお願いします。

 

ななしの庵 2022冬 (岩手県盛岡市)

 この世の終わりにもう一度だけ好きなところで好きなものを食べていいよ、と言われたら、このななしの庵さんにする。と思う。

 

 札幌は都会で楽しくて美味しいんですけれども、このお店には今までご一緒してくださった多くの方々との記憶も刻まれていて。だから、そう簡単にほかのところでは替えがきかない。

 

 年明け、内装に手を入れるようですが、どんなになるのかな。

 

 12月。まだ雪は積もっていないけれども、冬。何か干してます(笑)。

 看板も何もないから、外側からは何なのかわからない。

 

 

 寒くなったら熱燗。店主に熱燗をおまかせ。

 おちょこはお気に入りの金魚を狙っている猫の手の柄の。

 

 

 

 最初の一品目からお椀。

 雉頭大根。大根の皮のきんぴらとともに。

 


 はふはふして食べると、体があたたまる。

 

 そして、二皿目がおつまみという。いや、飲むけど。

 干し柿

 あやめ雪(小かぶ)

 からすみ

 ゼンマイ干したんと三陸ジンジャー

 銀杏とむかご 菜種油炒め

 

 

 ということで、次の熱燗。

 

 

 古伊万里の上のおつまみは、もったいないので。ちびちびつまめるようにとっておく。

 そして。キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

 鱈菊。下に昆布。そしてフキノトウ

 冬の味覚の鱈菊+春の味覚のフキノトウ。実はフキノトウはこの寒い時期に土の中で成長しているとのこと。それを雪が降る前に掘り出して。なんて贅沢。

 北海道では鱈菊のことをタチというのだけど、私は鱈菊の響きの方が好き。

 

 

 そして、同じく冬の味覚のぶり。宮古のぶりで背中側。

 確かにここでお刺身は久しぶりかも。

 

 

 

 いやぁ、酒が進む。次の熱燗。

 

 

 

 ホタテである。 

 寄り添っているのはラフランス。どぶろく酢漬け。そして、ほやを乾煎りしてフレークにしたものが振りかけてある。

 

 

 んご、贅沢。

 しいたけ。三年物のサバの塩漬け、小麦、行者ニンニク漬け。

 

 

 ワインでシイタケがでると大変なのだけれども、日本酒ならOK。食事との相性という点では、日本酒は本当に懐が広い。

 

 そして、日本酒が進んでしまい、大変である。

 

 

 

 さきほど、ぶりの背中側をお刺身でいただいたので、おなか側はぶり大根に。

 ぶり大根。女山三月大根と一緒に。刻んだゆずをかけて。

 

 

 

 うっほー。今度はアワビ。

 天然アワビを昆布と一緒に半日炊いて、じっくり焼いた人参とともに。

 

 

 肝がさりげなく追加。

 お酒が進んじゃうよぉ。

 

 

 実はこのころまで、まだおつまみ皿におつまみが残っておりまして。

 ああ、お酒が美味しい。

 

 本日のメイン。炭火でじっくり火入れしたいわて短角牛。

 

 

 私が短角牛好きなの知ってるから。しっかり赤身。大好き。

 

 そして仕上げはごはんセット。

 お味噌汁とごはんとおしんこ。に加えて。卵2種。卵黄といくら。

 

 

 いつも思うのだけど、この世の終わりに最後1つだけ好きなものを食べさせてあげるといわれたら。ごはんだろうな。って。

 日常。ばくばく食べるわけではないけれども。この美味しさがわかるのは日本人なのだろうと思う。

 

 デザートは昔アイス。

 アイスはあきらめて、と言われていたのだけど、なんとかしてくれました。だって、この昔アイス食べたい。食べたいんだもん。

 

 

 本日もおいしくいただきました。

 

 年に2回程度の楽しみになってしまうというのが大変に悲しいし。そして、店主の石川さんにもさらなる飛躍の時がくるかもしれない。その一期一会を大切にしつつ。そうなんだな、楽しかった時間がつまっているから。なかなか他のところと替えがきかない。

 

 今日もおいしい時間を大切に。

 

 

 

名前のないレストラン (岩手県盛岡市)

 とおの屋 要さんのところの若手が盛岡にレストランをひらいたとお伺いし。機会をうかがって訪問。

 一組貸し切り営業。当然のことながら要予約。

 

tonoya-yo.com

 

 いただいた地図を頼りに探してみる。盛岡のこの辺りは歩くこともあまりなくて、土地の配置がよくわからない。

 

 看板もでていないけれども、なんかおしゃれ感が漂う。

 

 

 お客さんは昼夜一組のみ。贅沢な空間。

 

 要さんの縁者さまなら、まずはどぶろく。こちらはグラスで。

 

 

 やわらかな日のひかりが心地よい。

 

 最初の一皿。

 遠野一号ライスコロッケ。

 玄米、山しいたけ、かぼちゃのソース。

 

 

 サクッとライスコロッケ。おいしい。

 

 目の前でチーズがふんわりと削られて。

 

 

 麦かっけと羊のミルクのチーズ。

 

 

 これはこれは。このたっぷりのふわふわチーズがおいしすぎて。

 いつまででも食べていたい。

 

 こちらはワインはボトルのみ。ということで、イタリアンワインを。

 

 

 うん、なんかこの昼下がり感がたまらない。

 

 お次の一皿はニョッキの上にむきたけのソテー。

 むきたけ、良いお味。

 

 

 オーブンの中で焼かれていたココットが。

 おいしそうなにおいと色のココットの中身が。

 なんとお椀に!?

 ふたごさといもと山白玉のお椀。

 昆布で炊いて、パン粉の生地で、ココットに入れてオーブンでふんわり。

 

 

 ココットの中身がお椀に入るとは。思わないよね。

 

 トリッパのムニエルと白菜。

 

 

 白菜、甘い。ㇳリッパがムニエルになるなんて。ちょっと若者向けではあるけれども。

 

 メインの前に箸休め。プラタチーズ。遠野のリンゴと洋梨

 なんてことだ、写真がないぞ!

 

 

 と、少し落ち着けたところで、メインを。

 牛肉の赤ワイン煮込み フォッカッチャを敷いて。

 

 

 しっかり煮込まれて美味しい。

 おなかの具合を確認してくれたけれども、そんなの、食べるに決まっているじゃないですか!

 ということで、

 

 干しイワシのソース、梅干しとセリとアンチョビ、手仕事パスタ。

 

 

 ええ、お上品な量なので、完食。

 

 デザートは、柿とパンナコッタ。米麹と豆乳のソースにりんごの花のはちみつ。

 

 

 このりんごの花のはちみつが。良い仕事をされている。うむ。

 わずかなのにこのデザートの味を主導している。

 

 最後、コーヒーを追加してみました。

 

 

 ごちそうさま。おいしかったです。

 

 私たちに対して店主様が一人でつきっきりで対応してくださるのですが、その手際の良さに感心させられました。使ったお皿はその場で洗って乾燥させて、次にまた登場。ぐらいの手際の良さ。だから、お皿の枚数もそれほどなくてもまわせるそう。

 

  教えて育むというコンセプトのレストラン。正直、「とおの屋 要」の看板がなければ。残念ながらまだこのお値段を出す人は多くないだろうけれども、ぜひ、自分の考えるところを突き詰めて。そして、お客さまに育んでもらって。

 

 次回の訪問時には、もっともーっと美味しいお料理を食べさせてくれることを期待しております。